HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021

『HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021』 詳細

HYDEのソロデビュー20周年を記念したライヴビデオ『HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021』が、2022年7月27日に発売されました。この映像作品は、HYDEが2021年に行ったアコースティックコンサートツアー「20th Orchestra Tour HYDE ROENTGEN 2021」のパシフィコ横浜公演の模様と、同年8月1日に京都の平安神宮で開催された「20th Orchestra Concert 2021 HYDE HEIANJINGU」を収録しています。

本作品は、HYDEのソロ活動としては6作目の映像作品であり、前回のライヴビデオ『HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE』から約1年2ヶ月ぶりのリリースとなります。特に2021年はHYDEがソロ活動を始めて20周年という節目の年であり、各公演には「20th」というタイトルが冠されています。この時期、HYDEは新型コロナウイルスの影響で激しいパフォーマンスが難しい日本の状況を鑑み、アコースティックスタイルに転換し、心温まるライヴを届けました。

アコースティックコンサートでは、HYDEの2002年に発売された初のアルバム『ROENTGEN』に収録された楽曲を中心に構成されています。さらに、過去に制作したロックアレンジの楽曲も新たにアコースティックにアレンジした形で披露されており、多様な音楽スタイルがお楽しみいただけます。編曲には、HYDEのライヴツアーでサポートを行っている堀向彦輝（hico）や他の作曲家たちが加わり、素晴らしいアレンジが施されています。

興味深いのは、8月1日に行われた平安神宮での公演です。この公演では、日本の伝統音楽である雅楽を取り入れた新しい試みが行われ、篳篥や龍笛、笙、大太鼓といった楽器の音色が加わることで、独自の音楽体験を提供しました。また、この特別な背景の下、HYDEは陰陽師をイメージさせる衣装でパフォーマンスを行っています。これによって、観客は和と洋の融合した美しい世界観を体感することができました。

さらに、平安神宮での公演はプロジェクションマッピングの要素を取り入れており、楽曲に合わせた映像演出が施されています。公演中には「SMILING」では雪が舞い積もる様子が映し出され、「THE ABYSS」では満月に影が差す演出があり、観客を魅了しました。

この映像作品はBlu-ray DiscおよびDVDの形式で発売されており、特に完全数量限定・豪華BOX盤には2つの公演の映像の他、アコースティックコンサートのライヴ音源やオリジナルフォトフレームが同梱されています。また、この豪華盤にはアコースティックコンサートツアーに密着したドキュメンタリー映像も収録されています。

本作のセットリストには、HYDEのソロ楽曲に加え、L'Arc〜en〜CielやVAMPSの楽曲が含まれています。新曲「NOSTALGIC」や「FINAL PIECE」、さらには『ROENTGEN』の第二弾に収録予定の楽曲も初めて披露され、ファンにとって特別な瞬間が多数用意されています。

HYDEがアコースティックスタイルを選んだ背景には、リアリティと共感をもたらす音楽の重要性があると考えられます。この作品を通じて、彼の音楽がいかに変化し進化しているかを感じることができるでしょう。

もう一度検索