IS12F

ARROWS ES IS12F 概要

ARROWS ES IS12F（アローズ エス あいえす いちにえふ）は、富士通が製造したauブランド向けのスマートフォンで、主に日本国内で利用されています。このモデルは、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが開発したもので、最新のCDMA 1X WINに対応したストレート型スマートフォンです。製造型番はFJI12で、同社のREGZA Phone IS04（およびIS04FV）を参考にしたデザインの極薄モデルとなっています。

このスマートフォンは、スペックにおいてもNTTドコモ向けに同時期に発売されたARROWS μ F-07D（富士通本体製）と近い性能を持っていますが、公式のテザリング機能には非対応です。また、搭載されるアプリやCPU、外形寸法などにはいくつかの違いがあります。通信方式はCDMA2000 1xおよびCDMA2000 1xEV-DO MC-Rev.Aをサポートしています。

特徴

ARROWS ES IS12Fは、富士通ブランドとしては2機種目のau向けスマートフォンで、特に有機ELディスプレイを搭載している点が特徴的です。プロセッサにはクアルコム製のSnapdragon MSM8655Tを採用し、クロック周波数は1.4GHzで、なめらかなタッチパネル操作を実現しています。さらに、防水機能にも対応しており、日常の水濡れに強い設計です。

ディスプレイには、米コーニング社製のゴリラガラスが採用されており、非常に傷が付きにくい性質を持っています。このスマートフォンは、厚さ約6.7mmと非常に薄型であり、2012年4月時点ではau向けのスマートフォンの中でも最も薄型のモデルとして知られていました。付属品としては卓上ホルダが同梱され、他のARROWSシリーズの機種とも共通しています。

市場での評価と展開

ARROWS ES IS12Fは2011年冬モデルとして発表されましたが、全国での出荷数は少なく、店頭から早期に姿を消しました。そのため、一部の地域では販売されない状況が発生しました。具体的には、2011年1[[1月21日]]に連邦通信委員会（FCC）を通過し、2011年12月5日に公式発表が行われました。市場投入は2012年1月から始まり、同年4月には特定地域での販売が終了しました。このように、短期間で販売が行われたこともあり、市場での存在感は限定的でした。

プリインストールアプリとサービス

本機には、様々なプリインストールアプリがあり、例えばSkypeやjibe、Foursquareなどがあります。また、auの各種サービスにアクセスできるアプリも搭載されており、ユーザビリティに優れています。PC向けWebブラウザも標準装備されており、Flashコンテンツの表示が可能です。ただし、携帯向けサイト（EZWeb）は他のスマートフォンやPCと同様に閲覧できません。

結論

ARROWS ES IS12Fは、薄型デザインと高いスペックが魅力的なスマートフォンですが、全国的に見て入手が難しく、限定的な市場展開となったことが影響していると言えるでしょう。しかし、デザインコンセプトや独自の機能は評価されており、富士通の技術力を示す一例として位置付けられています。

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