ISW11HT

HTC EVO WiMAX ISW11HTの概要

HTC EVO WiMAX ISW11HT（エイチティーシー イーヴォ ワイマックス アイエス ダブリュー イチイチエイチティー）は、KDDIと沖縄セルラーのISシリーズに属するスマートフォンです。この機種は、初めてモバイルWiMAX（IEEE 802.16e-2005）に対応したauブランドの端末として知られています。HTCによって開発されたこのモデルは、HTC EVO 4Gを日本向けにローカライズしたもので、標準搭載されたAndroidのバージョンは当初は2.2ですが、後に2.3へのアップデートも行われました。

特徴と機能

HTC EVO WiMAX ISW11HTは、モバイルWiMAXを利用する際、月々525円の追加料金がかかりますが、2011年8月までは無料でした。また、このスマートフォンはauとして初めてテザリングに対応しており、モバイルWiMAXと3Gの両方を利用することが可能です。しかし、3Gでのテザリングには月の通信容量が5GBを超えると速度が低下する制限があります。一方、モバイルWiMAXにはそのような制限はありません。

対応周波数帯は新しい800MHz（N800MHz）と2GHzの2つで、従来の800MHz（L800MHz）には非対応です。そのため、L800MHzを使用している地域では通信が不安定になる可能性があります。この機種に変更する場合、au ICカードには非対応であるため、事前にauショップでの手続きを避けて通話をすることはできません。

アップデートと歴史

HTC EVO WiMAX ISW11HTは2011年2月28日に発表され、4月15日に全国で発売されました。ソフトウェアのアップデートも数回行われており、2011年6月にはCメール送信機能が追加され、9月にはEメール対応のアップデートが実施されています。これにより、ユーザーはWiMAXや無線LANを介してもEメールの送受信が可能となりました。さらに、これらのアップデートを経て、最終的にはAndroid 2.3へのバージョンアップが行われました。

セキュリティとプライバシー

HTC EVO 4Gのローカライズ版である本機には、Carrier IQというスパイソフトが組み込まれており、ユーザーのデータを収集する問題がアメリカでは大きく取り上げられましたが、日本では特に問題視されていない状況です。このことについては、ユーザーのプライバシーに対する懸念が完全には払拭されていません。

最後に

HTC EVO WiMAX ISW11HTは、auブランドとしての初のモバイルWiMAX対応スマートフォンとして、その革新的な機能とデザインが多くのユーザーに支持されています。ソフトウェアアップデートを通じて様々な機能が追加され続けているため、ユーザーはより快適な通信環境を享受できるでしょう。

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