ISシリーズ

ISシリーズとは

ISシリーズは、KDDI（au）が2010年から2012年にかけて展開したスマートフォンブランドです。一般ユーザー向けに、多様な機種を発売しました。このシリーズは、当時のスマートフォン市場において、auが他社に追いつき、差別化を図るための重要な戦略でした。

概要

KDDIは、2009年に法人向けにスマートフォンを発売しましたが、一般消費者向けの戦略は明確ではありませんでした。一方、同時期に、国内の携帯電話市場はスマートフォンへと大きくシフトし、ソフトバンクのiPhoneやNTTドコモのXperiaが販売台数を伸ばしていました。この状況に対応するため、KDDIは2010年夏からISシリーズのスマートフォンを順次発売しました。

当初、ISシリーズは「Android au」としてPR展開されましたが、2011年9月でこの展開は終了しました。ただし、「Android au」のロゴは、一部の機種の起動画面として残っています。また、Android機種には「with Google」のロゴが刻印されており、これは他キャリアの機種には見られない特徴です。

ISシリーズには、Android OS搭載機だけでなく、Windows Phone 7.5を搭載した機種も存在しました。しかし、3G通信に非対応の機種や、2012年冬モデル以降のau 4G LTE対応スマートフォン、INFOBARシリーズ、URBANOシリーズなどは、ISシリーズには含まれません。

2010年秋以降、ISシリーズは日本市場向けの機能を多く搭載し、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイなどを備え、iPhone 4に対抗しようとしました。しかし、一部の機種ではAndroid黎明期ゆえの不具合や電池持ちの悪さが露呈し、iPhone 4に対して苦戦しました。その後、auはiPhoneの導入を決定し、2011年10月からiPhone 4Sを発売しました。これにより、販売戦略はAndroidからiPhoneへとシフトし、ISシリーズは2012年夏モデルをもって終了しました。

沿革

ISシリーズは以下の様な沿革を辿りました。

2010年3月30日 - IS01およびIS02を発表。
2010年6月24日 - IS02を発売。
2010年6月30日 - IS01を発売。
2010年10月4日 - IS03を発表。
2010年10月18日 - IS04、IS05、IS06を同時発表。
2010年11月26日 - IS03を発売。
2010年1[[2月23日]] - IS06を発売。
2011年2月10日 - IS04を発売。
2011年2月28日 - ISW11HTを発表。
2011年3月10日 - IS05を発売。
2011年4月15日 - ISW11HTを発売。
2011年5月17日 - IS11S、IS11SH、IS12SH、IS11CA、IS11Tを同時発表。
2011年6月24日 - IS11S、IS11SHを発売。
2011年6月29日 - IS12SHを発売。
2011年7月8日 - IS04の不具合修正版IS04FVを発売。
2011年7月14日 - IS11CAを発売。
2011年7月27日 - IS12Tを発表。
2011年8月25日 - IS12Tを発売。
2011年9月9日 - IS11Tを発売。
2011年9月20日 - IS11SがEZwebメールに対応、法人向けEIS01PTを発売。
2011年9月22日 - ISW11HTがEZwebメールに対応、IS11PTを発売。
2011年9月26日 - ISW12HT、ISW11M、ISW11K、ISW11F、IS13SH、IS11Nを同時発表。
2011年10月7日 - ISW12HT、ISW11Mを発売。
2011年10月27日 - IS12TがEZwebメールに対応。
2011年11月18日 - IS13SHを発売、安心セキュリティパックを開始。
2011年11月29日 - ISW11Kを発売。
2011年12月17日 - ISW11Fを発売。
2011年1[[2月23日]] - IS14SH、IS11Nを発売、au災害対策アプリを提供開始。
2012年1月7日 - IS12Fを発売。
2012年1月16日 - ISW11SC、IS11LG、IS12M、IS12Sを同時発表。
2012年1月20日 - ISW11SC、IS11LGを発売。
2012年3月1日 - IS12Mを発売、auスマートパス開始。
2012年3月10日 - IS12Sを発売。
2012年4月13日 - IS12Tがau Wi-Fi接続ツールに対応。
2012年4月20日 - ISW13HTを発表。
2012年5月15日 - IS15SH、ISW16SH、IS17SH、ISW13Fを発表。
2012年5月25日 - ISW13HTを発売。
2012年6月28日 - ISW16SHを発売。
2012年7月6日 - IS15SHを発売。
2012年7月20日 - ISW13F、IS17SHを発売。

IS NET

ISシリーズでインターネットに接続するためのサービスです。従来のau 3Gサービス（EZweb）に加入している場合は、特別な手続きは不要です。ISシリーズと他のスマートフォンやタブレットとの間でau ICカードを差し替えることで、IS NET接続に切り替わります。IS NETに加入しない場合は、月額525円の「au.net」が自動的に利用され、パケット料金は青天井となります。

パケット料金の上限は、月額5,985円です。IS03発売時に「ISフラット」が導入され、月額5,460円で定額利用が可能になりました。iPhone 4Sは、キャンペーンにより2年間は月額4,980円で利用できました。4G LTEでは「LTEフラット」となり、月額5,985円ですが、7GBを超えると通信速度が制限されます。テザリングはオプションで、追加料金が発生します。

WiMAX対応機は、ISフラットの料金体系で利用できますが、WiMAX利用時は追加料金が発生します。海外機種の中にはau ICカードに対応していないものもあり、機種変更が必要な場合があります。

安心セキュリティパック

2011年11月18日より提供開始された安心セキュリティパックでは、ウイルス対策として「ウイルスバスターモバイル for au」が利用できます。また、一部のAndroid端末では、リモートロック検索やリモートサポートも利用可能です。2012年3月からは月額315円の有償サービスとなりました。

au災害対策アプリ

2011年1[[2月23日]]発売の機種にプリインストールされた「au災害対策アプリ」は、「災害用伝言板」と「緊急速報メール」を含んでいます。2012年春以降には「災害用音声お届けサービス」などが追加されました。緊急速報メールは、他社のエリアメールに相当する機能で、国や自治体からの速報も受信可能です。

au Wi-Fi SPOT

詳細はau Wi-Fi SPOTの項目を参照してください。

Eメール

EZwebのアドレスを利用したEメールは、IS01を除き、2010年冬モデル以降のauスマートフォンから順次対応しました。ただし、EメールはプランEの定額利用の対象外です。ISシリーズのAndroid機では、au携帯電話からICカードを差し替えても引き続きEメールが利用できます。無線LANやWiMAX単独で通信している場合、一部の機種では「KDDI Eメールアプリ」以外では利用できません。

一部機種ではEZwebアドレスが利用できなかった時期がありましたが、ソフトウェアアップデートや専用アプリの提供により利用可能になりました。

au Market

Android対応機では、au Marketが利用できます。詳細は該当項目を参照してください。

名前の由来

ISシリーズの名前には、「私（I）が私たち（IS）に出会う場所」という意味が込められています。

関連項目

SoftBank X
SoftBank [[スマートフォン]]
ドコモ スマートフォン
iida
iPhone
au 4G LTE

CMイメージキャラクター

ISシリーズのCMには、以下の様なイメージキャラクターが起用されました。

IS03：ウサイン・ボルト、レディー・ガガ
Android au：嵐
REGZA Phone IS04/IS04FV：三浦春馬、嵐、レディー・ガガ
HTC EVO WiMAX ISW11HT：レディー・ガガ
2011年夏モデル：レディー・ガガ
AQUOS PHONE IS11SH：flumpool
Xperia acro IS11S：レディー・ガガ、BOOM BOOM SATELLITES
DIGNO ISW11K：ドラえもん等の藤子・F・不二雄キャラクター
ARROWS Z ISW11F：三浦春馬
HTC J ISW13HT：乃木坂46
ARROWS Z ISW13F：EXILE
AQUOS PHONE CL IS17SH：flumpool

CM放映はあったが、イメージキャラクター非採用の機種もあります。
IS01
Windows Phone IS12T
AQUOS PHONE IS13SH
GALAXY S II WiMAX ISW11SC

注

この情報は、2023年11月現在の情報に基づいています。
ISシリーズに関する詳細は、各機種の公式サイト等を参照してください。

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