JAXAi

情報センターJAXAi

情報センターJAXAi（じょうほうセンタージャクサ・アイ）は、宇宙航空研究開発機構（JAXA）がかつて運営していた広報施設です。この施設は、一般の人々に宇宙開発に関する情報を提供し、宇宙の魅力を広めることを目的としていました。2004年に東京都丸の内にオープンし、地球と宇宙のつながりをテーマにしたさまざまな展示が行われていました。入場料は無料で、気軽に立ち寄ることができる地点として多くの人々に親しまれていました。

概要

JAXAiは2004年9月24日に、丸の内オアゾショップ＆レストランの2階にオープンしました。オープン当初のパンフレットには「地球への愛。宇宙からのeye」と記載され、来場者に宇宙への関心を促す内容となっていました。展示内容は多岐にわたり、H-IIBロケットの模型や実物のLE-7Aエンジン、宇宙服など、宇宙関連のさまざまなアイテムが紹介されていました。また、関連図書や宇宙食の展示コーナーも設けられ、一般訪問者が直接体験できる機会が豊富にありました。

月に一度行われるマンスリートークでは、宇宙に関連した興味深いテーマの講演が行われ、子供を対象にしたイベントも多数企画されました。そのほか、オアゾ1階ではスペースシャトルやH-IIAロケットの打ち上げを臨場感たっぷりに中継し、来場者に宇宙の興奮を伝える場面もありました。こうした取り組みを通じて、JAXAiは約6年3ヶ月の間に116万人以上の来場者を記録し、多くの人に宇宙の世界への入口を提供しました。

事業仕分けと閉館

しかし、2010年4月26日に行われた事業仕分け第2弾では、JAXAの運営に対する評価が厳しくあがりました。仕分け人たちは、JAXAiの年間運営経費が約1億円であることや、JAXAのOBが業務委託先に天下りしている状況を問題視しました。「この施設を丸の内に常設する理由が理解できない」「日本科学未来館との統合や筑波宇宙センターでの機能に集約しても良いのではないか」などの意見が出る中、最終的には12人中10人の仕分け人が廃止を結論付けました。樋口清司副理事長は「宇宙に興味がない人にも気軽に立ち寄ってほしい」と主張しましたが、その意見は通ることはありませんでした。

このような背景を受け、JAXAiは2010年12月28日に閉館を迎えることになります。宇宙への没入感を与える貴重な場所が失われましたが、その遺産は今なお多くの人々の心に残っています。

所在地

情報センターJAXAiの所在地は、〒100-8260 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾショップ＆レストラン 2階でした。閉館後も、多くの人々がこの場所で体験した宇宙への夢や希望を胸に秘めています。

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