JR九州キハ125形気動車

キハ125形気動車

キハ125形気動車は九州旅客鉄道（JR九州）が運行する一般形の気動車であり、主にローカル線での利用を目的としています。この車両は、旧型車両であるキハ45系やキハ52系の置き換えを目的として製造され、運転形式としてはワンマン運転が実施可能な設計となっています。新潟鐵工所のNDCシリーズの一部であり、他の多くの地方鉄道向け車両と関連性があります。

一般的な仕様

車体設計

キハ125形は18メートル級の鋼製車体を持ち、両端に910mmの片開き扉が設置されており、乗務員室のドアは省略されています。開閉可能なユニット窓が採用されており、2両運転時でもワンマンでの運転を可能にする中央の貫通扉が設けられています。外装は明るい黄色に塗装され、JRマークとY-DC125ロゴが配置されています。これは「YELLOW ONE MAN DIESEL CAR」を略したもので、車両側面に記載されています。

台車・機関

台車にはDT601Kの空気ばね台車（動力台車）とTR601Kの付随台車が採用されています。動力源にはDMF13HZエンジンが搭載され、変速機は1段と2段の切り替えが可能です。冷房設備は機関直結式の冷房装置を2基装備しており、暖房は温水温風式のものを使用しています。

車内の設備

車内はロングシートとクロスシートが組み合わされたセミクロスシート方式となっており、内装は灰色を基調とし、床やカーテンにはひょうたん模様や水玉模様が施されています。ワンマン運転に必要な各種装置も搭載されています。

特急仕様車

400番台は2009年から日南線の観光特急「海幸山幸」として運用されています。これは高千穂鉄道から移籍した車両を改造したものであり、JR車籍に編入される際の重要な事例となっています。特急仕様車は観光地へのアクセスを考慮し、特別なデザインが施されています。

改造履歴

キハ125形は、製造以来複数の改造が行われています。例えば、運転室後部の仕切窓の改良や運賃箱の更新が行われ、ユニバーサルデザインに配慮したトイレの設置も進められています。

運用状況

九州エリアでは、キハ125形は主に唐津線や久大本線で活躍しています。運用される路線に応じて車両が転配されることもあり、観光キャンペーンの一環としてラッピング列車も登場します。特急としての運用や貸切運用もあり、地域の観光促進に寄与しています。

その他の特徴

また、過去には国際的なイベントに関連した広告や特殊用途のための改造も行われ、地域密着型の鉄道運行を支えています。これらの機能が、地域での輸送手段としてキハ125形が重要な役割を果たしている理由です。

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