JEWEL

JEWEL：2008年スーパー耐久のイメージガールたち

2008年、人気自動車レース「スーパー耐久」シリーズのイメージガールとして活躍したアイドルグループJEWEL。スタイルコーポレーション所属の3人組で、華やかなステージと楽曲でレースを盛り上げました。

メンバー

JEWELは、栗原海、小林麻衣、伊藤友美の3名で構成されていました。伊藤友美さんは当時18歳で、歴代のスーパー耐久イメージガールの中で最年少記録を樹立。10代後半のメンバーがスーパー耐久のイメージガールを務めたのは、彼女たちを含めてわずか4組しかなく、JEWELの活動は、一つの時代の終わりを象徴する出来事となりました。メンバーの出身地にも注目が集まりました。前年のイメージガール同様、東京都出身のメンバーは一人もいませんでした。また、グループ解散後、血液型がA型のメンバーがいないスーパー耐久イメージガールユニットが7年間続くという、興味深い事実も残っています。

グループの軌跡

2008年1月、東京オートサロンのスタイルコーポレーションブースでJEWELは初お披露目を果たします。栗原海さんは当時、アイドルグループ「DIGICCO」解散直後でスタイルコーポレーションに移籍したばかり。小林麻衣さんはダンサーとしての経験を持ち、伊藤友美さんは高校生レースクイーンとして既に注目を集めていた実力派メンバーで構成されていました。

同年4月16日、念願のスーパー耐久イメージガール“Super Girls 2008”に選出。その後、精力的に活動を展開し、6月には1stシングル『もっともっと』、9月には2ndシングル『Dear…』をリリースします。2ndシングル発売時には、岡山国際サーキットでの販売中に製造上の不具合が発覚し、一時回収されるというハプニングに見舞われました。

10月には3rdシングル『Forever Dream』、11月には4thシングル『Memory』と立て続けにリリース。11月にはお台場でのイベント「games tokyo 2008」にも出演し、ライブパフォーマンスを披露しました。2009年にはDVD『OUR SONGS』をリリース、東京オートサロン2009にも出演するなど、活動を続けました。名古屋、大阪でのDVD発売イベントでは、スタンドマイクを使ったミニライブに挑戦。経験の浅さを感じさせながらも一生懸命な姿が印象的でした。

しかし、3月14日に事務所主催のラスト撮影会を開催、3月28日～29日にツインリンクもてぎで開催されたスーパー耐久第1戦でイメージガールの引継ぎ式を行った後、JEWELは解散しました。最後のステージとなった6月27日の「第19回戸田競艇グランドチャンピオン決定戦競走」では、伊藤友美さんが体調不良のため欠席しました。

メンバーのその後

解散後、メンバーはそれぞれの道を歩みます。小林麻衣さんは音楽ユニット「T-Pistonz+KMC」のダンサーとして活躍。伊藤友美さんは体調不良などを理由にスタイルコーポレーションを退所し、地元宮城県に戻って芸能活動を再開しました。栗原海さんは翌年のスーパー耐久イメージガールユニット「JUICY」のメンバーとして活動した後、2010年4月にスタイルコーポレーションを退所しました。

スーパー耐久レースとの関わり

JEWELの活動は、スーパー耐久レースの歴史においても重要な位置を占めています。その活動は、レースの魅力を多くのファンに伝える上で大きな役割を果たしました。また、JEWELの活動期間中には、毎年7月中旬に開催されていた「十勝24時間レース」が、十勝インターナショナルスピードウェイの経営破綻により中止となりました。北海道でのスーパー耐久レースは、JEWELの活動をもって事実上幕を閉じました。

まとめ

JEWELは、短期間ながらも記憶に残る活躍を見せたスーパー耐久イメージガールユニットでした。彼女たちの活動は、レースファンだけでなく、多くのアイドルファンにも感動を与え、日本のモータースポーツシーンとアイドル文化が交差する貴重な瞬間となりました。最年少メンバーや、活動期間中の出来事、そしてメンバーそれぞれのその後まで、JEWELの物語は、多くの興味深いエピソードに満ち溢れています。

もう一度検索