KDDIスーパーワールドカードとは
KDDIスーパーワールドカードは、
KDDIがかつて発行していたプリペイド式の電話カードです。国内通話と国際通話の両方に対応しており、特に長距離通話においてNTT東西の公衆電話料金よりも安価に利用できる点が特徴でした。また、@ca(エーカ)という
電子マネー機能を持つ
プリペイドカードとしての側面も持ち合わせていました。
通話料金
国内の固定電話(公衆電話を含む)への発着信は、全国一律で6秒ごとに2.05円という料金体系でした。
プリペイドカードでは小数第2位までの課金が認められているため、この料金設定が可能でした。円単位で課金すると、消費税を徴収できずに会社負担となってしまうため、このような形が取られました。
長距離通話では、NTT東日本・NTT西日本の公衆電話料金よりも格段に安く、市内通話でも短時間(24秒以内)であれば同様でした。しかし、利用するにはダイヤルする桁数が多く、
携帯電話等の普及により、その存在はあまり知られていませんでした。さらに、近年ではピンク電話など、一部の電話機では利用できなくなっているものもありました。
販売・サービス終了
2021年3月31日にカードの販売を終了し、同年10月31日をもってサービスも終了しました。
カードの種類と特徴
様々な金額のカードが販売されていました。
500円カード:500円分
1000円カード:1050円分
3000円カード:3200円分
5000円カード:5350円分
7000円カード:7850円分
各カードには額面金額以上の通話が可能なサービスが付与されていました。
カードの使用方法
通話時にカード番号を毎回入力する必要がありました。一部の電話機ではカード番号を記憶させる機能もあり、入力を省略することもできました。
各種電話からの利用方法
携帯電話・PHSからの利用:
2008年3月28日以前は「0077-78-0055」を付与していましたが、現在は「0800-800-0055」を付与します。(ひかり電話、
直収電話、ブラステルFLIP、クラウドフォン、SIPフォン、海外からの利用含む)
国際電話の利用には、以下の手順が必要でした。
日本から海外(船舶):0055 - 81# - カード番号 - # - 国番号 -
市外局番(一部の国を除き最初の0を外す)- 相手先電話番号 - #
海外から日本:
KDDIスーパージャパンダイレクト番号 - 81# - カード番号 - # - 日本の
市外局番(0から)- 相手先電話番号 - #
海外から海外:
KDDIスーパージャパンダイレクト番号 - 81# - カード番号 - # - 001 - 国番号 -
市外局番(一部の国を除き最初の0を外す)- 相手先電話番号 - #
また、
Skypeアプリからは「+18775330051」から通話可能でしたが、一部通話できない国もありました。
通話料金の注意点
3秒以内の通話は
無料です。
海外から海外への通話料金は、A国から日本までの固定電話宛ての料金に0.6を乗じた金額と、日本からB国までの固定電話発の料金に0.6を乗じた金額の合計となります。
KDDIスーパージャパンダイレクト番号は、滞在国によって異なります。
スーパーテキスト(SMSサービス)
スーパーワールドカードでは、国際SMS(
ショートメッセージサービス)の送受信も可能でした。au
携帯電話ではSMSの送受信に対応していませんでしたが、このカードを利用することで国際SMSの発信が可能でした。他社の同サービスが1回105円程度であるのに対し、スーパーテキストでは約53円/回(1050円で20回利用)とコストパフォーマンスに優れていました。
スーパーテキストは以下の形式で送信します。
宛先: 国番号 + 0を除いた相手先番号 @stxt.jp
件名: 空白
本文: 半角英数字(160文字まで)
ただし、事前に設定が必要でした。
2008年9月30日にサービスが終了しました。
@ca(エーカ)
KDDIスーパーワールドカード @caは、国際通話に加えて、プリペイド残高をインターネットショッピングの決済に利用できるサービスです。事実上、
電子マネーとしての機能も有していました。2001年9月にサービスを開始しましたが、
2008年9月30日にサービスを終了しました。
関連事項
KDDI
*
テレホンカード
外部リンク
KDDIスーパーワールドカード -
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