KEIRINグランプリ'92

KEIRINグランプリ'92

KEIRINグランプリ'92は、1992年12月30日に平塚競輪場で開催された、年末の競輪ビッグレースです。優勝賞金は3220万円で、当時のトップ選手たちが激しい戦いを繰り広げました。

出場選手

この年のKEIRINグランプリには、日本選手権競輪と競輪祭を制覇し、一躍スターダムにのし上がった吉岡稔真選手が、最大の注目選手として出場しました。また、後に競輪界を代表する選手となる神山雄一郎選手、山田裕仁選手も出場していましたが、この時点では吉岡選手との実力差は明らかでした。さらに、高木隆弘選手を含め、60期台の選手が4人と、中野浩一選手の引退も重なり、世代交代を強く印象付けるメンバー構成となりました。

レース展開と結果

レースは、吉岡選手がその圧倒的な実力を見せつけ、見事初出場で優勝を果たしました。他の選手たちも力の限りを尽くしましたが、吉岡選手の勢いを止めることはできませんでした。この勝利で、吉岡選手は名実ともに競輪界のトップ選手としての地位を確立しました。

配当金

具体的な配当金額はここでは割愛します。

エピソード

この大会は、翌年3月に立川競輪場で日本選手権競輪が開催されることが決まっていたため、平塚競輪場での開催となりました。通常、同一年度に同じ競輪場で特別競輪とグランプリを同時開催することはありませんが、売上規模が大きいため、立川競輪場はグランプリ開催を辞退しました。平塚競輪場でのグランプリ開催は1987年以来2度目で、その後、2001年まで開催されませんでした。

また、この大会の売上は、目標の62億円を大幅に上回る79億3756万4400円（本場18億0420万6000円、場外61億3335万8400円）を記録しました。シリーズ三日間の売上は172億0686万5900円に達し、大会への注目の高さがうかがえます。

競走データ

優勝した吉岡稔真選手は、この年、日本選手権競輪、競輪王戦も制しており、年間獲得賞金額は1億9002万8133円と、当時の公営競技における年間獲得賞金記録を更新しました。この記録は1997年に神山雄一郎選手によって更新されました。また、吉岡選手は、KEIRINグランプリを初出場で優勝した2人目の選手となりました（第1回大会を除く）。

まとめ

KEIRINグランプリ'92は、吉岡稔真選手の圧倒的な強さ、競輪界の世代交代、そして高い売上を記録した、記憶に残る大会となりました。このレースは、その後の競輪界に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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