KG カラテガール

KG カラテガール

『KG カラテガール』（英題: Karate Girl）は、2011年2月5日に日本で公開されたアクション映画です。監督は木村好克。上映時間は91分、VISTAサイズで制作されました。

作品解説

本作は、武田梨奈が主演を務めた前作『ハイキック・ガール!』（2009年公開）に続くアクション作品であり、同作で監督を務めた西冬彦が脚本とアクション監督を担当しています。

最大の特徴は、ワイヤーアクションやスタントダブル、CGといった特殊効果を極力排し、出演者自身による実践的な空手技や生身の格闘を追求している点です。この手法は、リアルな痛みや迫力を伴う格闘シーンを生み出し、観客にダイナミックなアクション体験を提供します。この哲学は、前作『ハイキック・ガール!』から引き継がれています。

物語は、空手家の家に生まれた紅彩夏（武田梨奈）と、幼い頃に離ればなれになった妹・菜月の運命を中心に展開します。妹の菜月は悪の組織に誘拐され、恐るべき殺人マシーンとして育てられてしまうのです。

ストーリー（登場人物から推測される内容）

紅彩夏は、祖父が伝説の空手家・紅宗次郎である由緒ある空手一家に生まれます。しかし、幼い頃に悲劇に見舞われ、妹の菜月を悪の地下組織によって奪われてしまいます。妹は記憶を失い、「サクラ」というコードネームで、冷酷な殺人空手マシーンへと改造されてしまいます。

高校生になった彩夏は、池上彩夏として普通の生活を送っていますが、心には妹を取り戻すという強い決意を秘めています。そんな中、彩夏は妹を拉致した組織の影に再び直面し、妹を取り戻すため、そして組織の野望を阻止するために、自身の空手を持って戦うことを決意します。

彩夏の父、紅達也（中達也）は、彩夏と妹の共通のルーツであり、物語における重要な存在となります。悪の組織の首領である田川周（堀部圭亮）は、拉致した菜月を非道な訓練によって戦闘能力を高め、「サクラ」として利用します。彩夏は、組織の幹部である武藤竜士（横山一敏）や、妹「サクラ」となった菜月（飛松陽菜）と、壮絶な戦いを繰り広げることになります。

登場人物・キャスト

紅彩夏 / 池上彩夏：武田梨奈（幼少期：井東紗椰）
主人公。妹を取り戻すため悪の組織に立ち向かう高校生。
紅菜月 / サクラ：飛松陽菜（幼少期：安井南）
彩夏の妹。幼い頃に組織に誘拐され、記憶を失い殺人マシンとして育てられる。
紅達也：中達也
彩夏と菜月の父。伝説の空手家・紅宗次郎の子孫。
田川周：堀部圭亮
悪の地下組織の首領。菜月を拉致し、「サクラ」として育て上げた張本人。
武藤竜士：横山一敏
悪の地下組織の幹部。
池上美樹：入山法子
彩夏の姉的存在。
大橋怜子：滝沢沙織
キース：リチャード・ウィリアム・ヘセルトン
オープニングナレーション：山寺宏一

製作・エピソード

本作は、東映ビデオやアマゾンラテルナなどが製作に携わりました。制作プロダクションはアマゾンラテルナとダブ、配給はCJ Entertainment Japanとティ・ジョイが担当しました。

公開後、2011年5月には、イギリス・ロンドンで開催されたテラコッタ映画祭に招待され、海外でも紹介されました。

主題歌

主題歌は、主演の武田梨奈が歌う「Ready☆Steady☆Go」です。

ソフトリリース

本作は、2011年6月21日に東映よりDVDがリリースされています。通常版のほか、特典映像などを収録した豪華版も同時発売されました。

関連作品

ハイキック・ガール!
* ハイキック・エンジェルス

これらの作品は、武田梨奈が主演を務め、実践的なアクションを追求するという共通点を持っています。

もう一度検索