KOME KOME WAR

米米CLUBのシングル「KOME KOME WAR」は、1988年8月26日にCBS/SONYから発売された通算7枚目のシングルです。

この楽曲は、前作「sûre danse」以来の新曲であり、ギターの博多めぐみ（坂本琢司）とバックダンサーチーム「シュークリームシュ」のサトミ（青山聡美）が脱退後、初のシングルとなりました。「Shake Hip!」や「FUNK FUJIYAMA」と並び、ファンク色の強い楽曲として知られています。

歌詞は、タイトルの「KOME KOME WAR」を除き、すべてカタカナで表記されており、「コメコメ」「セメテ」「ヤメテ」といった意味不明な言葉の羅列が、楽曲のナンセンスな雰囲気を際立たせています。曲中には、男性コーラスと女性コーラスの掛け合いがあり、最後の部分では歌う順番が入れ替わるというユニークな演出も施されています。ライブでも頻繁に演奏され、非常に人気のある曲です。1991年に発売されたアルバム『K2C』には、ニューアレンジバージョンが収録されていますが、その際、連呼されるセリフ「セメテ」「ヤメテ」は「Fight」に変更されました。

本作は、7インチシングル、シングルカセットに加え、米米CLUBとして初めて8cmCDがリリースされました。CDの初回限定仕様は、ジャケットを自由に描けるように黒一色のモノトーンになっており、米米関連ステッカーが付属していました。

ミュージックビデオは、カールスモーキー石井の初監督作品であり、MTV主催の「MTV Video Music Awards」でインターナショナルビデオアワードのグランプリを受賞しました。メンバー全員でアメリカの授賞式に出席したことも話題となりました。なお、MVで使用された音源は、シングル収録バージョンよりもイントロが2小節短縮されています。

「KOME KOME WAR」は、米米CLUBにとってシングルでの最高順位と最高販売枚数を記録した楽曲です。オリコンシングルチャートで初のベスト10入りを果たし、1988年9月22日から2週にわたり『ザ・ベストテン』で8位にランクインしました。この楽曲のヒットにより、米米CLUBの名前は全国的に知られるようになりました。

収録曲は以下の通りです。
1. KOME KOME WAR
2. KICK US

この楽曲は、以下のアルバムにも収録されています。
GO FUNK (#1、アルバム・バージョン)
K2C (#1、リメイク・バージョン)
HARVEST SINGLES 1985-1992 (#1)
STAR BOX (#1)
* 米 〜Best of Best〜 Disc1 (#1)

また、2015年に発売された打首獄門同好会のシングル「日本の米は世界一」には、本楽曲のサビ部分を意識した「米を 米米を」というフレーズが使用されています。これは米米CLUB側から正式に許諾を得て使用されたものです。

「KOME KOME WAR」は、米米CLUBの代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛されています。

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