KSBスーパーJチャンネル

『KSBスーパーJチャンネル』は、岡山県・香川県を放送対象地域とする瀬戸内海放送（KSB）が制作・放送していた平日夕方のローカルワイドニュース番組です。テレビ朝日系列の基幹番組である『スーパーJチャンネル』のローカル版として、2000年 4月3日に放送を開始し、2021年1月15日の最終回をもって約21年の歴史に幕を閉じました。

沿革

番組開始前のKSB夕方ニュース枠は、テレビ朝日制作の『ステーションEYE』を冠した『KSBステーションEYE』でした。『スーパーJチャンネル』がテレビ朝日で始まったのは1997年でしたが、KSBは2000年3月まで前番組のタイトルを継続していました。本番組のスタートに際しては、17時台に再放送枠として使用していた時間帯を活用し、それまで14時台に放送していた生活情報番組『にこまるTV』を内包する形で、『おとなりTV・KSBスーパーJチャンネル』として開始しました。しかし、短期間で番組構成が見直され、『にこまるTV』は再び独立。タイトルも『KSBスーパーJチャンネル』と改められ、17時台前半はキー局テレビ朝日の全国パート、後半をローカル情報枠とする現在のスタイルに近い形となりました。

当初は曜日によってコメンテーター制度を導入していましたが、後に金曜日のみレギュラーゲストが出演する形式に変更されました。また、視聴者参加型の電話クイズや、FM香川との連携コーナーなども一時期設けられていました。

放送時間の変遷

番組の放送時間は度々変更されました。特に平日については、開始時刻が16:50、16:55、16:53と改編期ごとに変動。17時台のテレビ朝日からのネット受けについても、2010年3月までは17:00からの飛び乗りでしたが、同年3月29日からは番組開始時刻が16:45に前倒しされ、17時台冒頭からのネットに移行しました。ローカルパートは基本的に番組冒頭と18時台後半に設けられていましたが、過去には17時台後半にもローカルパートを設けていた時期があります。

年末年始や祝日には特別編成が組まれることがありました。特に2019年度以降の祝日は、一部例外を除き18時台のローカル枠を休止し、ローカルニュースは番組冒頭の数分間に限定される運用となりました。2020年7月からは、後続のミニ番組開始に伴い、本番組の終了時刻が18:57に繰り上げられています。

週末の放送もあり、土曜日は17:30から、日曜日は17:30からの放送でした。日曜日は、全国ネット枠に続き関東ローカル枠の一部をネットした後、岡山・香川のニュース・天気予報を伝える構成となっていました。週末のローカルニュース枠も、2001年以降は『KSBスーパーJチャンネル』のタイトルを使用していました。

番組内容・特徴

本番組は、キー局とは異なる独自のテーマ曲を使用していました。ローカルパートのオープニング構成は時期によって変化し、以前は時節の話題から入っていましたが、後年は全国ニュースを1本紹介した後に岡山・香川のニュースを伝える形式となりました。

地域密着型の報道に加え、越境受信が多い高知県で発生した大きな事件・事故も取り上げることがありました。特に高知白バイ衝突死事故に関しては、警察や裁判所の姿勢に疑問を呈し、被告となった元運転手に密着した報道を展開。この内容は、後にテレビ朝日系列全国ネットのドキュメンタリー番組でも取り上げられるなど、特筆すべき取材姿勢を示しました。

技術面では、2010年6月からはテロップ類が16:9の地デジサイズに対応。アナログ放送ではレターボックス形式で放送されました。また、クール・ビズ期間にはキャスターの服装もこれに合わせて変更されました。

番組の終了は、KSB高松本社が西宝町から上之町へ移転するのに伴い、新しいローカルニュース番組『News Park KSB』が開始されることが決定したためです。最終回では、新社屋のスタジオから次番組がPRされ、長年の視聴者へ感謝のメッセージが送られ、約21年間の歴史に幕を閉じました。

出演者

多くのKSBアナウンサーが歴代キャスターを務めました。また、フリーアナウンサーの多賀公人氏が長期間にわたり担当したほか、気象予報士やFM香川のアナウンサーなども出演。金曜日には地域ゆかりの文化人などがレギュラーゲストとして登場し、番組に彩りを添えました。

KSBスーパーJチャンネル