LATAM チリ

LATAM航空について

LATAM航空は、チリの首都サンティアゴ・デ・チレに本拠を置く南米最大の航空会社です。航空会社の国際コードは「LFL」となり、チリのフラッグキャリアとしての役割を果たしています。本社はアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港に位置し、マイアミ国際空港とホルヘ・チャベス国際空港も重要なハブ空港として利用されています。

チリ国内やラテンアメリカの他、北アメリカ、オセアニア、そしてヨーロッパへ向けた多彩な路線を展開しています。また、LATAM航空は、南米の航空会社の中でも数少ない南極経由でのオセアニアへの路線を持っています。さらに、世界で唯一、チリ国内に位置するイースター島への定期便を運航しています。

歴史

設立の背景

LATAM航空は、1929年3月5日にチリの空軍将校アルトゥーロ・メリーノ・ベニテスの手により設立されました。当初はデ・ハビランド DH.60G ジプシー・モスを用いて、サンティアゴとアリカ間で航空郵便サービスを開始しました。その後、1932年には「ラン・チリ」という名称になりました。この「LAN」は、元々「国営航空」の頭文字でありましたが、後に「ラテンアメリカネットワーク」を意味するものへと変更されました。

拡大期

第二次世界大戦後、アメリカ製のダグラス DC-3を導入し、国内線や周辺国への路線を拡大しました。1960年代にはボーイング707を取り入れ、北アメリカやヨーロッパへの路線を新たに開設し、後にボーイング727による国内線や近距離国際線のジェット化も進めました。

民営化

1980年代末にチリ政府がこの会社の大部分の資産を売却し、航空会社として民営化されました。1995年には、国内の2番目の航空会社「Ladeco」を運営することが承認され、1998年にはこれを吸収合併しました。

ブランド名の変更

2004年に、ラン・チリは「ラン航空」と名前を変更し、その後は関連企業も含めて「LAN」という商標の元に統一されました。

LATAMへの統合

2010年、ブラジルの最大手航空会社であるTAM航空を買収し、2012年には正式に合併しました。この合併により、LATAM航空グループは世界で11番目の規模の航空会社となり、TAM航空のスタンスによりグローバルな航空連合としてワンワールドに加盟することになりました。

就航都市とネットワーク

LATAM航空は、南米や北米、ヨーロッパ、オセアニアを含む多様な地域にわたる就航都市を持ち、績々としたグローバルなネットワークを確立しています。また、他の航空会社とのコードシェア契約を結ぶことでさらに路線網を拡充しています。

保有機材

LATAM航空は、複数の機材を運用しており、過去にはエアバスA318、A340、ボーイング737、747、757、767などがありました。特に、エアバスA318とA320のローンチカスタマーであることが特筆されます。

以上のように、LATAM航空は、歴史的背景と共に、南米だけでなく国際的なネットワークを持つ航空会社として、その存在感を増しています。

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