LGユープラス

LGユープラス（LG Uplus）は、大韓民国を代表する電気通信事業者の一つです。その歴史は、2010年1月1日にLGグループ傘下の通信会社であった旧LGテレコム、LGデーコム、LGパワーコムの3社が合併し、「統合LGテレコム」として誕生したことに始まります。その後、同年7月1日には社名を現在の「LGユープラス」に変更しました。株式は韓国取引所、店頭市場部（旧コスダック）に上場しており、証券コードは32640です。

移動体通信事業

旧LGテレコムは、LGグループおよび海外の携帯電話事業者の出資により、1997年10月にサービスを開始しました。しかし、市場参入が最後発であったため、当初は赤字経営を余儀なくされました。サービスエリアの拡大も課題でしたが、一部地域では競合のKTF（現KT）のネットワークをローミングすることで、不便さを解消していました。

サービス開始時に割り当てられた事業者固有番号は019でしたが、番号ポータビリティ制度導入後は010に統一されました。現在では、LG U+（旧・canU）ブランドでサービスを展開しています。

使用していた通信方式は、第二世代携帯電話ではcdmaOne方式、PCS帯（1900MHz）を採用。第三世代携帯電話ではCDMA2000を採用し、EV-DO Rev.Aによる高速パケット通信サービスも提供していました。国際ローミングにも対応しており、日本ではKDDIおよび沖縄セルラー電話の各au携帯電話にローミングが可能でした（ただし、auのグローバルパスポート対応端末は、韓国ではLGテレコムではなくSKテレコムにローミングしていました）。

また、長年にわたり俳優のペ・ヨンジュンがテレビコマーシャルに出演していたことでも知られています。

固定通信事業

LGユープラスの固定通信事業は、合併前のLGデーコムとLGパワーコムの事業を継承しています。LGデーコムは、韓国通信（現KT）からデータ通信部門が分社化して設立されたデーコム（Dacom）社が前身です。一方、LGパワーコムは、韓国電力公社が設立した通信事業者であるパワーコム（Powercomm）社をLGグループが子会社化したものです。

このように、LGユープラスは、移動体通信と固定通信の両分野で幅広いサービスを提供し、韓国の通信インフラを支える重要な企業の一つとなっています。

関連項目

• - KT
• - SKテレコム
• - LGハロービジョン

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