LaVieの機種一覧

NEC LaVie機種一覧：PC-98時代から2014年までの歴史

本稿では、NECのパソコンブランド「LaVie」の機種一覧を、PC-98シリーズからの歴史を踏まえながら解説します。1995年の登場以来、LaVieは多様なニーズに対応すべく、数多くのモデルを展開してきました。本稿では、それぞれのモデルの特徴やスペック、市場における位置付けなどを詳細に解説します。

PC-98シリーズ時代のLaVie

LaVieブランドの起源は、1995年にWindows 95の発売を機にNECがノートパソコン向けに展開した2つのブランド、「98NOTE Lavie」と「98NOTE Aile」に遡ります。「Lavie」はフランス語で「人生」、「Aile」は「翼」を意味し、それぞれデスクトップリプレース用途とモバイル用途をターゲットとしていました。

初期モデルであるPC-9821Naシリーズは、10.4インチ液晶、Pentium搭載と、当時としては高性能なスペックを誇りました。シリーズはPC-9821Nb（ビジネス向け）、PC-9821Nr、PC-9821Nwと進化を続け、PC-9821Nwシリーズでは約31.25GBまでの大容量HDDに対応するなど、PC-98シリーズノートパソコンの最終形態として完成度の高いモデルとなりました。

PC-98シリーズのシェア低落を受け、NECは1997年に事実上PC/AT互換機|PC_AT互換機であるPC98-NXシリーズを投入。これと同時にパーソナル向けA4ノートパソコンブランドを「LaVie NX」として確立しました。このLaVie NXシリーズは、後継のLaVie AやLaVie Lシリーズへと繋がっていく重要な転換期となります。

LaVie NXシリーズとその後の展開 (1997年～2000年)

LaVie NXシリーズは、PC-98シリーズから独立したPC/AT互換機|PC_AT互換機であり、MMX Pentiumプロセッサを搭載したLVシリーズや、A4オールインワンタイプのLWシリーズ、A4薄型タイプのLTシリーズ、B5薄型タイプのLBシリーズなどを展開。高性能モデルからモバイルモデルまで、幅広いラインナップを提供しました。

この時代の特徴は、多様なバリエーションと、頻繁なモデルチェンジです。数カ月単位で新モデルが投入され、CPUの進化や液晶技術の向上、そしてOSのバージョンアップが反映されていました。ユーザーのニーズに合わせて、多様なモデルから最適な一台を選ぶことができました。

特に、LWシリーズとLTシリーズはそれぞれオールインワンと薄型という異なるコンセプトを打ち出し、市場での競争力を高めました。また、LBシリーズはB5サイズのモバイルノートとして、高い携帯性と使いやすさで人気を集めました。

2000年代以降のLaVie

2000年代に入ると、LaVieシリーズは「PC98-NXシリーズ」の記載をフェードアウトさせ、タイプ名を冠するアルファベット1文字（一部2文字）をモデル名に用いるようになりました。この変更は、パーソナルデスクトップパソコン「VALUESTAR」シリーズにも同様に見られます。

この時期、LaVie A、LaVie C、LaVie E、LaVie F、LaVie G、LaVie J、LaVie L、LaVie M、LaVie MX、LaVie N、LaVie RX、LaVie S、LaVie TW、LaVie Uといった、多様なシリーズが展開され、それぞれが異なる特徴やターゲット層を持っていました。LaVie CやLaVie Lはホームノートとして人気を博し、LaVie MやLaVie Jはモバイルノートとして高い評価を受けました。LaVie SはAV機能にこだわったモデル、LaVie GはBTOモデルとしてカスタマイズ性を重視したモデルとして存在感を示しました。

この時代は、CPUや液晶、ストレージといったハードウェアの進化が著しく、LaVieシリーズもそれに追従するように進化を続けていました。また、無線LANやBluetoothといった通信機能の搭載も進み、ネットワーク環境が整備された時代に対応しました。

2010年代のLaVie

2010年代には、LaVieシリーズはネットブックのLaVie Light、TV機能搭載ノート、そしてタブレットPCのLaVie Tab W、LaVie Tab Eなどを展開しました。また、2in1タイプのノートパソコンなども登場し、多様な形態のPCが市場に提供されています。

さらに、この時代は、Windows 8やWindows 10といった新しいOSの登場とともに、タッチパネルやUltrabookといった新しい技術が導入されていきました。LaVieシリーズもこれら新しい技術に対応したモデルを展開し、進化を続けています。

2014年までは、LaVieシリーズは常に進化を続け、多様なニーズに応える製品群を展開してきました。その歴史は、パソコン技術の発展と市場の変化を反映したものであり、今後の展開にも期待が持たれます。

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