Launchpad (macOS)

Launchpadは、macOSに搭載されているアプリケーションランチャーであり、iOSのSpringBoardインターフェースを模倣したデザインが特徴です。ユーザーは、Launchpad上に表示されるアプリケーションのアイコンをシングルクリックするだけで、簡単にアプリケーションを起動することができます。これは、Dock、Finder、Spotlight、ターミナルといった他のアプリケーション起動方法に加えて、macOSにおけるアプリケーションへのアクセス手段を多様化するものです。

主な特徴

Launchpadは、/Applicationsフォルダ、ユーザーのホームディレクトリ直下にある~/Applicationsフォルダ、およびこれらのフォルダ内のサブフォルダにあるアプリケーションに対応したアイコンを表示します。ユーザーは、Launchpadにアプリケーションアイコンを自由に追加でき、不要になったアイコンは削除することも可能です。ただし、Mac App Store以外からダウンロードしたアプリケーションのアイコンを削除しても、アプリケーション自体が削除されるわけではありません。

アプリケーションのアイコンは、iOSと同様に名前付きフォルダに整理できます。Mac OS X Lionでは、1行あたり8つのアイコンが配置されていましたが、OS X Mountain Lionでは7つのアイコンに変更されました。ただし、root権限があれば、この行数や列数の設定をカスタマイズすることも可能です。

キーボードショートカットとしては、ファンクションキーF4がLaunchpadの起動に割り当てられています。また、Appleのジェスチャ認識ソフトウェアが有効であれば、タッチパッド上で親指と3本の指を使ったピンチ操作でLaunchpadを開くことができます。

OS X Mountain Lionでは、アプリケーションを検索する機能が追加され、Launchpadから直接アプリケーションを検索して起動することが可能になりました。OS X Mavericksでは、背景がデスクトップの背景のぼやけたバージョンに変更され、フォルダの見た目もより暗い半透明のデザインに刷新されました。

OS X Yosemiteでは、フォルダのデザインがiOSのフォルダに似たものになり、開閉時のアニメーションが追加されました。また、フォルダをページ分けすることで、より多くのアプリケーションを整理して収納できるようになりました。macOS Big Surでは、Launchpadのアイコンが3x3グリッドのカラフルなデザインに変更されましたが、基本的な使い方は変わっていません。

さらに、macOS Montereyでは、ゲームがインストールされると自動的に「ゲーム」カテゴリに整理されるようになりました。ゲームコントローラーを接続した状態でホームボタンを押すと、Launchpadの「ゲーム」カテゴリを直接開くこともできます。

iOSのSpringBoardとの比較

LaunchpadはiOSのSpringBoardを模倣したデザインを持っていますが、いくつかの機能は搭載されていません。例えば、3D Touchや副ボタンクリックによるコンテキストメニュー表示、マルチタッチによる複数アイコンの同時移動、ウィジェットを配置する機能などは、Launchpadでは利用できません。

関連情報

Launchpadは、Macのアプリケーション起動を効率化するツールの一つとして、At Easeなどの他のアプリケーションランチャーと比較して語られることがあります。また、Mac App Storeでアプリケーションをダウンロードして利用する際のインターフェースとして、SpringBoardと合わせて理解することで、よりmacOSの操作をスムーズに行えるでしょう。

[1] Mac Basics: Launchpad is the fast way to find and open your apps at Apple.com
WinLaunch — Windows 用の Launchpad の代替品

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