LiveMaker
LiveMaker（ライブメーカー）は、かつて株式会社ヒューマンバランスが開発・提供していた、アドベンチャーゲームやノベルゲームを制作するための統合開発環境です。スクリプトエンジンとしての機能に加え、スクリプト生成をGUI上で行える点が特徴で、プログラミングの知識が少ない初心者でも比較的容易にゲーム開発に取り組むことができました。フリーウェアとして配布されていましたが、2018年2月28日をもって公式な開発と配布は終了しました。
しかし、現在でも、有限会社ふりーむが運営する「Freem!（ふりーむ！）」にて、LiveMakerのインストーラーと旧公式サイトのHTMLコンテンツがセットになったアーカイブが公開されており、「一切のサポート無し」という条件のもとでダウンロードして利用することができます。
LiveMakerは、以下のソフトウェア群で構成されていました。
LiveNovel
LiveMakerの中核となるツールで、シナリオを記述するためのエディタです。従来のテキストエディタでスクリプトを直接記述する方式とは異なり、GUI上でシナリオ分岐などを設定できるため、視覚的に分かりやすく、直感的な操作でゲームシナリオを構築することができました。
GraphicsGale for LiveMaker
アニメーションに対応したグラフィックエディタです。ゲーム内で使用するキャラクターや背景などのグラフィック素材の作成・編集に利用されました。
LiveCinema
スライドアニメーション（シネマ）を編集するためのソフトウェアです。イベントシーンなどの演出を制作する際に用いられました。
LivePreviewMenu
アイコン選択式のメニューを作成するためのソフトウェアです。ゲーム中の選択肢などをグラフィカルに表示するために使用され、Gale形式の画像を読み込み、背景や選択用の画像を設定可能でした。各選択肢には番号や名前を付与でき、この情報を元に「LiveNovel」で分岐を記述することができました。
BitMapToGale
BMP、JPEG、PNGなど、様々な画像形式のファイルをLiveMakerで利用できるGale形式（拡張子.gal）に変換するソフトウェアです。LiveMakerではGale形式以外の画像ファイルを直接読み込むことができないため、このツールは必須でした。ただし、環境によっては変換に時間がかかる場合や、起動しているだけでリソースを消費する場合もありました。
また、「LiveNovel」上には、テストプレイ時のデバッグ機能も搭載されていました。このデバッグ環境は「LiveNovel」とは別のプログラムとして実行されるため、デバッグ中にフリーズが発生した場合でも「LiveNovel」上のデータが破損するリスクを抑えることができました。ただし、初期バージョンでは、このデバッグ環境が不安定でフリーズすることがありました。しかし、完成ファイルとして出力されるプログラムは比較的安定していました。
LiveMaker初期から中期にかけては、作成されたゲームに強制的に「Made With Human Balance」のロゴが表示される仕様でした。これは、「Made With Macromedia」のロゴ表示を意識したものでした。しかし、後期バージョンではライセンス形態が変更され、フリー版でもロゴは表示されないようになりました。
LiveMakerには、いくつかのバージョンが存在しました。
LiveMaker
個人・法人、営利・非営利を問わず、全てのユーザーが無料で利用できるバージョンです。作品の価格設定に制限はなく、旧バージョンで問題となっていたロゴ表示も削除されました。2004年頃から多くのノベルゲーム制作に採用され、「吉里吉里」や「NScripter」といった競合ソフトが存在する中、一定のシェアを維持していました。2012年2月23日のライセンス変更により、業務用バージョンであった「LiveMakerPro」は廃止され、このフリーウェア版に統一されました。
LiveMaker（フリーウェア版、ライセンス変更以前）
主に同人ゲーム制作に利用されたバージョンです。作品の価格設定には3000円までという制限がありましたが、無料で利用できました。
LiveMakerPro（シェアウェア版、ライセンス変更以前）
主に業務用に利用されたバージョンです。フリーウェア版で制限されていた価格設定がなく、追加機能も搭載されていました。ただし、利用には一定のマージンをヒューマンバランスに支払う必要がありました。
吉里吉里2
NScripter'>NScripter
RealLive
GUI
スクリプト
開発環境
LiveMaker - アドベンチャーゲーム・ノベルゲーム作成ツール
(アーカイブ)2018年2月28日時点の公式サイトのアーカイブ。
Freem！ - ふりーむ！内のLiveMaker配布ページ
現在でもLiveMakerをダウンロードできるページ
しかし、現在でも、有限会社ふりーむが運営する「Freem!（ふりーむ！）」にて、LiveMakerのインストーラーと旧公式サイトのHTMLコンテンツがセットになったアーカイブが公開されており、「一切のサポート無し」という条件のもとでダウンロードして利用することができます。
LiveMakerの構成要素
LiveMakerは、以下のソフトウェア群で構成されていました。
LiveNovel
LiveMakerの中核となるツールで、シナリオを記述するためのエディタです。従来のテキストエディタでスクリプトを直接記述する方式とは異なり、GUI上でシナリオ分岐などを設定できるため、視覚的に分かりやすく、直感的な操作でゲームシナリオを構築することができました。
GraphicsGale for LiveMaker
アニメーションに対応したグラフィックエディタです。ゲーム内で使用するキャラクターや背景などのグラフィック素材の作成・編集に利用されました。
LiveCinema
スライドアニメーション（シネマ）を編集するためのソフトウェアです。イベントシーンなどの演出を制作する際に用いられました。
LivePreviewMenu
アイコン選択式のメニューを作成するためのソフトウェアです。ゲーム中の選択肢などをグラフィカルに表示するために使用され、Gale形式の画像を読み込み、背景や選択用の画像を設定可能でした。各選択肢には番号や名前を付与でき、この情報を元に「LiveNovel」で分岐を記述することができました。
BitMapToGale
BMP、JPEG、PNGなど、様々な画像形式のファイルをLiveMakerで利用できるGale形式（拡張子.gal）に変換するソフトウェアです。LiveMakerではGale形式以外の画像ファイルを直接読み込むことができないため、このツールは必須でした。ただし、環境によっては変換に時間がかかる場合や、起動しているだけでリソースを消費する場合もありました。
また、「LiveNovel」上には、テストプレイ時のデバッグ機能も搭載されていました。このデバッグ環境は「LiveNovel」とは別のプログラムとして実行されるため、デバッグ中にフリーズが発生した場合でも「LiveNovel」上のデータが破損するリスクを抑えることができました。ただし、初期バージョンでは、このデバッグ環境が不安定でフリーズすることがありました。しかし、完成ファイルとして出力されるプログラムは比較的安定していました。
ロゴ表示について
LiveMaker初期から中期にかけては、作成されたゲームに強制的に「Made With Human Balance」のロゴが表示される仕様でした。これは、「Made With Macromedia」のロゴ表示を意識したものでした。しかし、後期バージョンではライセンス形態が変更され、フリー版でもロゴは表示されないようになりました。
各バージョンによる違い
LiveMakerには、いくつかのバージョンが存在しました。
LiveMaker
個人・法人、営利・非営利を問わず、全てのユーザーが無料で利用できるバージョンです。作品の価格設定に制限はなく、旧バージョンで問題となっていたロゴ表示も削除されました。2004年頃から多くのノベルゲーム制作に採用され、「吉里吉里」や「NScripter」といった競合ソフトが存在する中、一定のシェアを維持していました。2012年2月23日のライセンス変更により、業務用バージョンであった「LiveMakerPro」は廃止され、このフリーウェア版に統一されました。
LiveMaker（フリーウェア版、ライセンス変更以前）
主に同人ゲーム制作に利用されたバージョンです。作品の価格設定には3000円までという制限がありましたが、無料で利用できました。
LiveMakerPro（シェアウェア版、ライセンス変更以前）
主に業務用に利用されたバージョンです。フリーウェア版で制限されていた価格設定がなく、追加機能も搭載されていました。ただし、利用には一定のマージンをヒューマンバランスに支払う必要がありました。
関連事項
吉里吉里2
NScripter'>NScripter
RealLive
GUI
スクリプト
開発環境
外部リンク
LiveMaker - アドベンチャーゲーム・ノベルゲーム作成ツール
(アーカイブ)2018年2月28日時点の公式サイトのアーカイブ。
Freem！ - ふりーむ！内のLiveMaker配布ページ
現在でもLiveMakerをダウンロードできるページ
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