MONSTER (アルバム)
B'zの15作目のオリジナルアルバム『MONSTER』は、2006年6月28日にリリースされました。前作『THE CIRCLE』から約1年2ヶ月ぶりのアルバムで、発売後にはライブツアー「B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"」が開催されました。
本作は、ロックを基調としながらも、ポップな楽曲、バラード、レゲエ調、ブルース調など、非常に幅広い音楽性を持つバラエティ豊かな作品となっています。近年のアルバム『BIG MACHINE』や『THE CIRCLE』のようなシンプルなバンドサウンドとは異なり、打ち込み音やキーボード、ストリングス、ブラス、コーラスなどが多用され、サウンド面でも新たな試みがなされています。特に、コーラスにはサポートメンバーの声が使用されている点が特徴的です。また、近年の作品では珍しくフェードアウトで終わる曲が3曲収録されている点も注目されます。
アルバム制作は、日本とB'z自身のスタジオがあるロサンゼルスを何度も往復しながら行われました。ジャケット写真は、黒い背景にメンバーのカラフルな写真などをコラージュしたデザインで、「タイトルから想像されるイメージとは逆に、ポップでライトな感じ」をテーマに制作されました。また、デジパック仕様で、プラスチック製のスリーブケースが付属しているほか、歌詞カードは通常のブックレット式ではなく、屏風式となっています。
初回限定盤には、リリース記念として開催された完全招待制ライブ「B'z NETWORK LIVE in Japan」の応募抽選ハガキが封入されていました。また、アレンジャーの徳永暁人がアルバム全般の楽曲制作に参加した最後の作品であり、次作『ACTION』以降はB'zの楽曲制作に関与していません。
本作には、シングル曲が4曲以上収録されており、これは11thアルバム『ELEVEN』以来のことです。オリコンチャートでは、グループ及び男性アーティストとしては初となる通算20作目の首位を獲得しました。2018年には、結成30周年を記念して、過去のオリジナルアルバムと共にアナログレコード化されました。
1. ALL-OUT ATTACK
アルバムのオープニングを飾る楽曲として制作されました。タイトルは英語で「総攻撃」を意味し、プログレッシブ・ロック調の構成となっています。楽曲は3つの異なるセクションから構成されており、Cメロやビートの変化が特徴です。PVはライブ形式で撮影され、一部が「純情ACTION」のPVに流用されました。
2. SPLASH!
42枚目のシングルです。
3. ゆるぎないものひとつ
41枚目のシングルです。
4. 恋のサマーセッション
レゲエ調の楽曲で、夏をテーマに作られました。歌詞には「夏期講習」という言葉が登場し、稲葉の意向で「恋の夏期講習」として歌われています。PVでは、街で演奏する二人の前に外国人のエキストラが乱入する様子が描かれています。
5. ケムリの世界
社会風刺の歌詞を持つロックンロール調の楽曲です。ライブドア事件や村上ファンド事件などを暗喩しているとされ、2番が終わると転調し、ラストのサビでテンポアップします。
6. 衝動 〜MONSTER MiX〜
40枚目のシングル「衝動」のアルバムバージョンで、ギターやボーカル、コーラスが一部録り直されています。
7. 無言のPromise
「太い絆で繋がっている人は、物理的に別れても再会する約束を無言でしている」というテーマの楽曲。間奏にはタガログ語の語りが入っています。ストリングスは弦楽四重奏で、稲葉のソロ曲「遠くまで」を彷彿とさせます。
8. MONSTER
アルバムのタイトル曲で、ハードロックチューンです。ストリングスが使用されており、リフ先行で制作されました。PVも制作され、CMにも使用されました。
9. ネテモサメテモ
松本曰く「かなりチャレンジな楽曲」。ブルースロック調で、メロディとリフを組み合わせた楽曲。ブルースハープは稲葉が担当しています。
10. Happy Birthday
B'z初のバースデーソング。『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で未発表曲として演奏されており、その際のピアノのメロディが印象的です。
11. ピエロ
41枚目のシングル『ゆるぎないものひとつ』の2nd beat。
12. 雨だれぶるーず
稲葉の「マイナーのブルースがやりたい」というリクエストから、メンバー同士のジャムセッションで制作された楽曲。ブラスが加えられ、演奏時間は6分17秒と長めです。
13. 明日また陽が昇るなら
制作に時間がかかった楽曲で、アルバムのレコーディング終盤に完成しました。イントロやリズムパターンなど、様々なアレンジが試されました。
14. OCEAN 〜2006 MiX〜
39枚目のシングル「OCEAN」のアルバムバージョン。シングルバージョンよりもエレクトリックギターが強調され、ミキシングも変更されています。
松本孝弘: ギター、作曲・編曲
稲葉浩志: ボーカル、作詞・編曲、ブルースハープ (#9)
徳永暁人: ベース、コーラス (#1, 4-6, 8, 10)、編曲
シェーン・ガラース: ドラム・パーカッション
小野塚晃: キーボード (#4, 5, 7, 12, 13)
上石統: トランペット (#4, 12)
東條あづさ: トロンボーン (#4, 12)
宮崎隆睦: サクソフォーン (#4, 12)
武田和大: サックス (#4, 12)
石橋尚子: ヴァイオリン (#7)
徳永友美: ヴァイオリン (#3)
永田真希: ヴァイオリン (#7, 8)
TAKAHASHI MAYU: ヴィオラ (#7)
ONUKI EIKO: チェロ (#7)
TAMA MUSIC strings: ストリングス (#3, 8, 14)
大田紳一郎: コーラス (#1, 4-6, 8, 10, 13, 14)
竹井詩織里: コーラス (#4, 10)
森田葉月: コーラス (#4, 10)
森川七月: コーラス (#4, 10)
GOW: ヴォイス (#7)
ジェイ・バウムガードナー: ミキシング・エンジニア
セルジオ・チャベズ: レコーディング・エンジニア
鎌田真吾: ブラス譜面起こし・指揮
池田大介: ストリングス譜面起こし・指揮
各楽曲は、以下のライブ映像作品に収録されています。
ALL-OUT ATTACK:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z The Best "ULTRA Treasure" (特典DVD)
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
恋のサマーセッション:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
MONSTER:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
ネテモサメテモ:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
Happy Birthday:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-
雨だれぶるーず:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
明日また陽が昇るなら:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
『MONSTER』は、B'zが多様な音楽性に挑戦した意欲作であり、その後の音楽活動にも大きな影響を与えた重要なアルバムです。サウンド面での新たな試みや、バラエティ豊かな楽曲構成は、多くのファンを魅了しました。また、ライブツアーや映像作品を通じて、その魅力はさらに広がっています。
多彩な音楽性とサウンド
本作は、ロックを基調としながらも、ポップな楽曲、バラード、レゲエ調、ブルース調など、非常に幅広い音楽性を持つバラエティ豊かな作品となっています。近年のアルバム『BIG MACHINE』や『THE CIRCLE』のようなシンプルなバンドサウンドとは異なり、打ち込み音やキーボード、ストリングス、ブラス、コーラスなどが多用され、サウンド面でも新たな試みがなされています。特に、コーラスにはサポートメンバーの声が使用されている点が特徴的です。また、近年の作品では珍しくフェードアウトで終わる曲が3曲収録されている点も注目されます。
制作背景
アルバム制作は、日本とB'z自身のスタジオがあるロサンゼルスを何度も往復しながら行われました。ジャケット写真は、黒い背景にメンバーのカラフルな写真などをコラージュしたデザインで、「タイトルから想像されるイメージとは逆に、ポップでライトな感じ」をテーマに制作されました。また、デジパック仕様で、プラスチック製のスリーブケースが付属しているほか、歌詞カードは通常のブックレット式ではなく、屏風式となっています。
初回限定盤と特典
初回限定盤には、リリース記念として開催された完全招待制ライブ「B'z NETWORK LIVE in Japan」の応募抽選ハガキが封入されていました。また、アレンジャーの徳永暁人がアルバム全般の楽曲制作に参加した最後の作品であり、次作『ACTION』以降はB'zの楽曲制作に関与していません。
記録と評価
本作には、シングル曲が4曲以上収録されており、これは11thアルバム『ELEVEN』以来のことです。オリコンチャートでは、グループ及び男性アーティストとしては初となる通算20作目の首位を獲得しました。2018年には、結成30周年を記念して、過去のオリジナルアルバムと共にアナログレコード化されました。
収録曲と楽曲解説
1. ALL-OUT ATTACK
アルバムのオープニングを飾る楽曲として制作されました。タイトルは英語で「総攻撃」を意味し、プログレッシブ・ロック調の構成となっています。楽曲は3つの異なるセクションから構成されており、Cメロやビートの変化が特徴です。PVはライブ形式で撮影され、一部が「純情ACTION」のPVに流用されました。
2. SPLASH!
42枚目のシングルです。
3. ゆるぎないものひとつ
41枚目のシングルです。
4. 恋のサマーセッション
レゲエ調の楽曲で、夏をテーマに作られました。歌詞には「夏期講習」という言葉が登場し、稲葉の意向で「恋の夏期講習」として歌われています。PVでは、街で演奏する二人の前に外国人のエキストラが乱入する様子が描かれています。
5. ケムリの世界
社会風刺の歌詞を持つロックンロール調の楽曲です。ライブドア事件や村上ファンド事件などを暗喩しているとされ、2番が終わると転調し、ラストのサビでテンポアップします。
6. 衝動 〜MONSTER MiX〜
40枚目のシングル「衝動」のアルバムバージョンで、ギターやボーカル、コーラスが一部録り直されています。
7. 無言のPromise
「太い絆で繋がっている人は、物理的に別れても再会する約束を無言でしている」というテーマの楽曲。間奏にはタガログ語の語りが入っています。ストリングスは弦楽四重奏で、稲葉のソロ曲「遠くまで」を彷彿とさせます。
8. MONSTER
アルバムのタイトル曲で、ハードロックチューンです。ストリングスが使用されており、リフ先行で制作されました。PVも制作され、CMにも使用されました。
9. ネテモサメテモ
松本曰く「かなりチャレンジな楽曲」。ブルースロック調で、メロディとリフを組み合わせた楽曲。ブルースハープは稲葉が担当しています。
10. Happy Birthday
B'z初のバースデーソング。『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で未発表曲として演奏されており、その際のピアノのメロディが印象的です。
11. ピエロ
41枚目のシングル『ゆるぎないものひとつ』の2nd beat。
12. 雨だれぶるーず
稲葉の「マイナーのブルースがやりたい」というリクエストから、メンバー同士のジャムセッションで制作された楽曲。ブラスが加えられ、演奏時間は6分17秒と長めです。
13. 明日また陽が昇るなら
制作に時間がかかった楽曲で、アルバムのレコーディング終盤に完成しました。イントロやリズムパターンなど、様々なアレンジが試されました。
14. OCEAN 〜2006 MiX〜
39枚目のシングル「OCEAN」のアルバムバージョン。シングルバージョンよりもエレクトリックギターが強調され、ミキシングも変更されています。
参加ミュージシャン
松本孝弘: ギター、作曲・編曲
稲葉浩志: ボーカル、作詞・編曲、ブルースハープ (#9)
徳永暁人: ベース、コーラス (#1, 4-6, 8, 10)、編曲
シェーン・ガラース: ドラム・パーカッション
小野塚晃: キーボード (#4, 5, 7, 12, 13)
上石統: トランペット (#4, 12)
東條あづさ: トロンボーン (#4, 12)
宮崎隆睦: サクソフォーン (#4, 12)
武田和大: サックス (#4, 12)
石橋尚子: ヴァイオリン (#7)
徳永友美: ヴァイオリン (#3)
永田真希: ヴァイオリン (#7, 8)
TAKAHASHI MAYU: ヴィオラ (#7)
ONUKI EIKO: チェロ (#7)
TAMA MUSIC strings: ストリングス (#3, 8, 14)
大田紳一郎: コーラス (#1, 4-6, 8, 10, 13, 14)
竹井詩織里: コーラス (#4, 10)
森田葉月: コーラス (#4, 10)
森川七月: コーラス (#4, 10)
GOW: ヴォイス (#7)
ジェイ・バウムガードナー: ミキシング・エンジニア
セルジオ・チャベズ: レコーディング・エンジニア
鎌田真吾: ブラス譜面起こし・指揮
池田大介: ストリングス譜面起こし・指揮
ライブ映像作品
各楽曲は、以下のライブ映像作品に収録されています。
ALL-OUT ATTACK:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z The Best "ULTRA Treasure" (特典DVD)
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
恋のサマーセッション:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
MONSTER:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
ネテモサメテモ:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
Happy Birthday:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-
雨だれぶるーず:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
B'z LIVE in なんば
B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
明日また陽が昇るなら:
B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
まとめ
『MONSTER』は、B'zが多様な音楽性に挑戦した意欲作であり、その後の音楽活動にも大きな影響を与えた重要なアルバムです。サウンド面での新たな試みや、バラエティ豊かな楽曲構成は、多くのファンを魅了しました。また、ライブツアーや映像作品を通じて、その魅力はさらに広がっています。
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