Media Go

Media Go（メディア ゴー）とは

Media Goは、かつてソニーネットワークエンタテインメントインターナショナルが開発・提供していたWindows用メディアプレーヤーソフトウェアです。音楽、動画、静止画、そしてPSP（PlayStation Portable）用ゲームコンテンツなど、多岐にわたるメディアファイルを一元的に管理・再生できる統合ツールでした。2009年にソニー・エリクソン製携帯電話向けの音楽・映像転送ソフトとして登場し、その後PSPやXperiaスマートフォン、ウォークマンなど、ソニーの幅広いデバイスに対応しました。

主な機能と特徴

Media Goは、単なるメディアプレーヤーに留まらず、以下のような多彩な機能を備えていました。

メディアファイルの管理・再生: Windows PC内の音楽、動画、静止画を一覧表示し、再生することができました。
デバイスへの転送: ソニー製携帯電話（Xperiaなど）、PSP、ウォークマンなどの対応デバイスへ、音楽、動画、静止画、ゲームコンテンツを転送できました。ファイル形式の最適化や自動転送にも対応していました。
音楽CDの取り込み: 音楽CDから楽曲をPCに取り込むことができました。また、取り込み時にファイル形式の変換（エンコード）も可能でした。
オンラインコンテンツの購入: moraやPlayStation Storeから、音楽やゲームコンテンツを購入・ダウンロードできました。ハイレゾ音源にも対応し、高音質での音楽再生が可能でした。
PSPコンテンツの管理: PSP用ゲームの管理、セーブデータのバックアップ、PlayStation Networkからのコンテンツダウンロードなど、PSPユーザーにとって欠かせない機能が搭載されていました。
x-アプリからのライブラリ移行: かつてソニーが提供していた音楽管理ソフト「x-アプリ」から、ライブラリをMedia Goへ移行することができました。

対応フォーマット

Media Goは、幅広いオーディオファイルフォーマットに対応していました。特に、音楽CDからの取り込み時には、以下のフォーマットでエンコード可能でした。

MP3
AAC
WMA
ATRAC
FLAC (ハイレゾ音源)

ただし、OpenMG、Windows Media Rights Manager、FairPlayなど、著作権保護のかかったファイルについては、直接取り込むことができませんでした。これらのファイルを取り込むには、それぞれの対応アプリでCD-Rに焼く必要がありました。

対応デバイス

Media Goは、以下のソニー製デバイスに対応していました。

Sony Tablet / Xperia Tablet
PlayStation Portable (PSP)
Xperiaスマートフォン
ウォークマン
ワイヤレスヘッドセット（Smart Wireless Headset pro）
ハイレゾオーディオ製品 (PHA-2, UDA-1)

Media Goの終焉

Media Goは、ソニーの様々なモバイルデバイスに対応し、メディア管理の中心的な役割を担っていましたが、PSPの後継機であるPlayStation VITAには対応せず、XperiaについてもZ3以降の機種は正式な対応が見送られました。そして、ウォークマン向けには「Music Center for PC」という新しい音楽コンテンツ管理ソフトウェアが登場し、2017年12月をもってMedia Goのダウンロードサービスは終了しました。

関連ソフトウェア

SonicStage: かつてウォークマン（日本市場向け機種）で利用されていた音楽管理ソフトウェア。Media Goでは、著作権保護のかかっていないATRACファイルは変換せずに取り込み可能でした。
x-アプリ: SonicStageの後継として提供された音楽管理ソフトウェア。Media Goにライブラリを移行することができました。
Music Center for PC: x-アプリの後継として登場した、現在のウォークマン向け音楽管理ソフトウェア。

Media Goは、ソニーのモバイルデバイスの歴史と共に歩んだソフトウェアであり、多くのユーザーにとって思い出深い存在と言えるでしょう。

もう一度検索