Misora

「misora（みそら）」は、京セラが日本国内向けに開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。その名称は、デザインコンセプトである「水」と「空」から着想を得ています。製造型番はKYX02で、洗練されたデザインが特徴です。

デザインと企画

この端末のデザインは、かつてのau design projectの中心人物であった小牟田啓博氏が率いるデザイン事務所「Kom＆Co.」が企画を担当しました。プロダクトデザインは迎義孝氏が手がけ、美しさと機能性を両立させたデザインが実現しました。

概要

「misora」は、au design projectやNEW STANDARDに代わる新たなブランド「iida（イーダ）」シリーズの第2弾として企画された音声用端末です。最大16GBまでのmicroSDHCカードに対応していますが、内部基板や対応サービスは、同社のベルトのついたケータイ NS01（KYX01）と基本的に同じです。これは、デザインの差別化を図りつつ、既存の技術基盤を有効活用する戦略によるものでした。

沿革

2009年4月7日：KDDIから公式発表されました。
2009年6月27日：日本全国で一斉に発売が開始されました。
2010年6月：販売を終了しました。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Bandclass 3）によるサービスの停波に伴い、N800MHz帯（新800MHz帯・CDMA Bandclass 0 Subclass 2）および2GHz帯（CDMA Bandclass 6）の各サービスを利用することとなりました。

対応サービス

「misora」は、当時のauの様々なサービスに対応しており、音声通話やデータ通信、メールなどが利用可能でした。詳しい対応サービスについては、当時のauの公式資料を参照してください。

関連事項

ベルトのついたケータイ NS01：同じく京セラが開発したiidaブランドの端末で、「misora」と内部基盤や対応サービスが共通しています。
ケースのようなケータイ NS02：iidaブランドの別の端末で、独特なデザインが特徴です。
PRISMOID：iidaブランドのデザインコンセプトの一つで、「misora」のデザインにも影響を与えています。

外部リンク

iida「misora」


「misora」は、iidaブランドのコンセプトを体現する端末として、デザインと機能性の両面で注目を集めました。その美しい外観と、当時の最新技術を搭載した使いやすさから、多くのユーザーに愛されました。特にデザインにおいては、水と空をイメージした独特のカラーリングと、シンプルで洗練されたフォルムが評価されました。発売から年月が経っていますが、そのデザインは現在でも色褪せることなく、携帯電話のデザイン史における重要なモデルとして認識されています。

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