NS01

「ベルトのついたケータイ NS01」は、京セラが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。製造型番はKYX01で、「NEW STANDARD」シリーズの一環として、音声通話に特化した端末として設計されました。既存のW65Kや、子供向けの安心ジュニアケータイ K001をベースに再設計されています。

この端末は、同時期に発表されたK001や、ケースのようなケータイ NS02と同様に、「LISMO Music」やオープンアプリプレイヤーには対応していません。K001にEZ Felica（おサイフケータイ）やじぶん銀行などの実用的な機能を追加しており、音楽再生などをあまり利用しない、通話やメールをメインとするユーザーをターゲットとしていました。

NS01の最大の特徴は、背面に付いた15ミリ幅のベルトです。当初、このベルトは通話時の落下防止や、手首に装着して携帯を持ち歩くことを想定していました。特に、昼休みに財布と携帯だけを持って出かけるオフィスワーカーが、コーヒーカップなどを持ちながら携帯を運ぶシーンを想定したものでした。

しかし、多くのユーザーは、このベルトをズボンのベルトに固定するためのものだと誤解しました。また、ベルトは通常の使用で汚れやすいにも関わらず、交換用のオプション品も販売されず、当初の想定通りに使用していたユーザーからも不満の声が上がりました。

これらの要因から、発売からわずか4ヶ月後に登場した実質的な後継機種であるmisora（KYX02・iidaブランド）では、このベルトは廃止されました。その後、au端末でベルト付きの携帯電話が登場することはなく、NS01の独自性は短命に終わりました。

沿革

2008年10月9日：テュフ・ラインランド・ジャパンより設計認証を取得。
2009年1月29日：KDDIより公式発表。
2009年2月6日：全国で一斉発売。
2009年8月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯）のサービス停波により、以降はN800MHz帯および2GHz帯で利用。

対応サービス

CDMA 1X WIN
EZ Felica
じぶん銀行
Eメール
SMS

不具合および新機能の追加

2010年6月24日のケータイアップデートにより、宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応しました。

関連機種

ケースのようなケータイ NS02（PTX01）：本機同様、「NEW STANDARD」シリーズの音声端末。
misora（KYX02）：iidaシリーズの端末で、本機をベースに再設計された音声端末。UI以外はほぼ共通のサービスを提供。
* PRISMOID（KYX03）：上記のmisoraと同様の端末。

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