Mk 48 (機関銃)

Mk 48機関銃

Mk 48機関銃（マーク48きかんじゅう）は、FNハースタル社が開発した軽機関銃で、主にアメリカ特殊作戦軍（USSOCOM）による運用が行われています。この銃は、アメリカ軍が採用したミニミ軽機関銃のアメリカ仕様であるM249を元に、特殊作戦用に設計が改良されたもので、7.62x51mm NATO弾を使用します。

来歴

アメリカ軍では、1984年から分隊支援火器としてベルギー製のミニミ軽機関銃を選定し、M249軽機関銃として配備が始まりました。この銃は、陸軍や海兵隊で広く使用され、1996年には特殊作戦向けに発展型のM249特殊作戦用火器（SPW; M249E4）が開発されました。その後、2000年にはSPWをベースとした特殊作戦軍向けの新型、Mk 46 mod 0が登場しました。

2000年代初め、特殊作戦軍は海軍特殊戦コマンド（NAVSOC）で使用されていたMk 43 mod 0（M60E4）の後継となる軽機関銃の仕様を明らかにしました。それに応じて、FNハースタル社はミニミの7.62mm口径モデルを開発し、これがMk 48機関銃として採用されました。

設計

Mk 48機関銃は基本的にM249の設計に基づいていますが、使用する弾薬が7.62x51mm NATO弾に変更されている点が特徴です。この弾薬は反動が強く、射程も伸びるため、特殊作戦において敵の防御を突破する能力が求められました。特に、水陸両用作戦などでの運用を考慮すると、強力な火力を保持しつつ軽量で携行しやすい設計が必要でした。

基本的な構造はM249と類似していますが、作動機構に改良が加えられています。例えば、発射速度は毎分800発に制限されており、コントロールと弾薬の消費を考えた結果です。また給弾機構についても、Mk 48はM13リンクのみに対応し、弾倉からの給弾機能を省略しています。

改良版のMk 48 mod 1では、M249の最新型同様に異なる銃身長や銃把、銃床の選択が可能です。これにより、運用者は任務や環境に応じた最適な設定を選べます。

採用国と運用者

Mk 48機関銃はアメリカ軍の特殊作戦部隊、特にNavy SEALsや第75レンジャー連隊で採用されています。さらに、インドの特殊部隊でも使用されています。FNハースタル社は、7.62mm口径のミニミも製造しており、これはオーストラリア国防軍で「マキシミ」と呼ばれています。

このように、Mk 48機関銃は特殊作戦に特化した設計が施されており、戦場での火力と機動力を両立させるための重要な武器であると言えるでしょう。

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