Mk.99 ミサイル射撃指揮装置

Mk.99 ミサイル射撃指揮装置

Mk.99 ミサイル射撃指揮装置（Mk.99 GMFCS）は、アメリカ海軍が開発したイージスシステムを構成する重要な装置です。主に、RIM-66 SM-2MR、RIM-156 SM-2ER ブロックIV、RIM-174 SM-6（セミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導モード時）、そしてRIM-162 ESSMといった艦対空ミサイルの終末誘導を担っています。

概要

イージスシステムにおいて、艦対空ミサイルは中間指令誘導を受けるための無線リンクと慣性航法装置を備えています。また、イージスシステムの主要センサーであるAN/SPY-1|AN_SPY-1多用途レーダーが標的追尾能力を有しています。Mk.99 GMFCSと連接されたAN/SPG-62レーダーは、SPY-1からの情報に基づいてミサイルが標的に着弾する直前の数秒間のみ、連続波照射（CWI）を行います。これにより、ミサイルの誘導精度を極限まで高める、終末誘導用イルミネーターとしての機能に特化しています。

搭載艦

Mk.99 GMFCSは、高い防空能力が求められる現代の艦艇に搭載されています。以下はその主な搭載艦です。

アメリカ海軍
タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦 - 4基
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦 - 3基
海上自衛隊
こんごう型護衛艦 - 3基
あたご型護衛艦 - 3基
まや型護衛艦 - 3基
大韓民国海軍
世宗大王級駆逐艦 - 3基
スペイン海軍
アルバロ・デ・バサン級フリゲート - 2基
ノルウェー海軍
フリチョフ・ナンセン級フリゲート - 2基
オーストラリア海軍
ホバート級駆逐艦 - 2基

参考文献

GlobalSecurity.org AN/SPG-62 Fire Control Radar
Raytheon - Aegis Combat System

関連項目

イージスシステム：Mk.99 GMFCSが組み込まれている、総合的な防空システム。
AN/SPY-1|AN_SPY-1：イージスシステムの中核レーダー。
Mk.74 ミサイル射撃指揮装置：ターター・システムで使用されるミサイル射撃指揮装置。
* Mk.76 ミサイル射撃指揮装置：テリア・システムで使用されるミサイル射撃指揮装置。

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