Mylo

mylo（マイロ）について

mylo（マイロ）は、ソニーによって開発されたパーソナルコミュニケーターで、携帯端末に分類されます。このデバイスは無線LANを内蔵しており、ウェブブラウジングやチャットができるだけでなく、音楽ファイルや動画ファイルの再生も行えます。そのため、デジタルオーディオプレーヤーとしても利用できる特長を持っています。また、myloという名前は「my life online」の略称です。

myloはCLIEの後継として位置づけられており、初代モデルが2007年2月に、続く二代目モデルが2008年にリリースされました。いずれのモデルも、2008年12月17日に販売が終了しました。

mylo(COM-1)

初代モデルのmylo COM-1は、2007年2月5日にブラックモデルが、そして3月1日にはホワイトモデルが発売されました。価格は39,800円で、Sony style専売でした。このモデルは、無線LAN技術が普及している北米で2006年9月に349ドルで先行販売されましたが、日本語モードはあったものの、日本語入力環境は整っていなかったため実用的ではありませんでした。

主な仕様

• - CPU: フリースケール社製i.MX（ARM9コア）、266MHz駆動
• - ディスプレイ: 2.4型TFT液晶、QVGA（320x240ピクセル）、65536色表示
• - 内蔵メモリ: 1GBフラッシュメモリ
• - 外部メモリ: メモリースティックデュオスロット
• - 質量: 約150g

COM-1は、アドホックモードにより、音楽を他のmyloと共有することができる機能をも備えています。プリインストールされているOperaブラウザを利用してのウェブアクセスや、SkypeやGoogle Talkを使ったチャット機能も搭載されていました。ただし、Flashの再生はできませんでした。

音楽再生機能では、MP3、ATRAC、WMA形式の音楽ファイルが利用でき、スピーカーでの再生も可能です。また、再生した楽曲の履歴をPlaylogにアップロードする機能も実装されています。

mylo(COM-2)

myloの後継機であるCOM-2は、2008年3月1日に日本で発売されました。COM-1と大部分が共通ですが、主に以下の点が改良されています。

主な仕様

• - CPU: ARM11コア、532MHz駆動
• - ディスプレイ: 3.5型タッチスクリーンTFT液晶、WVGA（800x480ピクセル）
• - 質量: 約193g

COM-2では無線LAN規格がIEEE 802.11b/gに拡張され、高速接続が可能になりました。また、ブラウザはNetFrontに変更され、Adobe Flash Lite3が搭載されています。

さらに、音楽再生機能でもAAC形式のファイルに対応した他、130万画素のデジタルカメラ機能も新たに追加されました。これにより、myloはより多機能で便利な携帯端末としての地位を確立しました。

結論

myloは、音楽や動画の再生、ウェブアクセスが可能なユニークな携帯端末であり、特に無線LANを活用することで、さまざまなデジタルエンターテイメントを提供しています。しかし、設計と機能の狙いのために販売は終了しましたが、その技術的な成果は後のソニー製品に引き継がれています。

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