NØRI

NØRI



日本のプロフェッショナル女性ファイター。総合格闘家としてPRAVAJRA、プロレスラーとしてLLPW-Xに所属しています。かつてはTeam DATEに所属し、「法DATE」のリングネームで活動していました。読みは「ノリ」で、NORIと表記されることもあります。

1998年9月21日生まれ。宮城県出身。幼少期から格闘技の世界に足を踏み入れ、6歳だった2005年7月には既にトレーニングを開始していました。12歳を迎えた2011年には、インド王族武術「マハーラージャカルーリカ」を基盤とする独自のスタイルを持つTeam DATEに入門。ここで選手としての基礎をさらに固めました。

14歳となった2013年には立ち技格闘技でデビューし、本格的に選手としてのキャリアをスタートさせます。そして17歳の誕生日を迎えた後の2015年11月22日、DEEP JEWELS 10にてプロ総合格闘技の舞台に立ち、ベテランの藤野恵美選手と対戦しましたが、このデビュー戦は判定で敗れました。しかし、翌2016年6月5日のDEEP JEWELS 12でアミバ選手から判定勝利を収め、プロMMAでの初白星を飾ります。同年7月2日には韓国のROAD FC 032に参戦し、中国の林何琴選手と対戦するも判定負け。同年11月2日にはDEEP JEWELS 14で飯塚貴子選手に1ラウンドTKO勝ちを収め、当時のプロ総合格闘技戦績を2勝3敗としました。

総合格闘技での経験を積む傍ら、新たな挑戦としてプロレスの道にも進みます。2017年3月26日、アイスリボンの後楽園ホール大会に登場し、同年4月からの同団体への兼任所属とプロレスデビューが発表されました。アイスリボンの代表である藤本つかさ選手が同郷(宮城県)であったことも縁の一つでした。プロレスについて「格闘技よりいろいろとできる」とその面白さに言及。2017年4月24日、後楽園ホールでのデビュー戦では、Team DATEの直DATE選手と組んでトトロさつき選手&藤田あかね選手組と対戦。トトロさつき選手に対し、自身の得意な回し蹴りからのミドルキックでフォールを奪い、鮮烈なデビュー戦勝利を飾りました。その後もアイスリボンで活動し、2017年5月5日のラジアントホール大会では、Team DATEの4姉妹として初めてタッグを組み、勝利に貢献しました。しかし、同年11月23日の試合で負傷し、長期の欠場を余儀なくされます。

怪我からの回復を目指す中、欠場が続くこととなり、2019年2月28日付でアイスリボンを退団しました。その後も欠場期間は長引きましたが、2019年9月28日のパンクラス大会で約1年10ヶ月ぶりの復帰戦としてトーナメント出場が発表されます。しかし、前日計量で大幅な体重オーバーとなり、試合は中止となってしまいました。

再びリングに戻るためトレーニングを続け、2021年5月30日にはパンクラスでライカ選手に判定勝ちを収め、同団体での初勝利を挙げました。同年6月27日には長年所属したTeam DATEを離れることを発表。そして7月12日、Team DATEの元メンバーであったDARANI、KARENらと共に立ち上げた新チーム「PRAVAJRA」への移籍と、リングネームを「NØRI」に改めることを発表しました。改名後、2021年10月17日のPANCRASE 324で端貴代選手と女子フライ級暫定王座を争いましたが、5ラウンドの判定の末に敗れ、ベルト獲得はなりませんでした。

その後もパンクラスを中心にMMAの試合を続け、2022年7月18日には栗山葵選手と対戦しドロー。同年11月23日には約6年ぶりにDEEP JEWELSに参戦し、ミッコ・ニルバーナ選手に判定勝ちを収めました。2023年4月30日、PANCRASE 333で再び端貴代選手の保持するフライ級王座に挑戦しましたが、こちらも判定で敗れ、王座獲得は叶いませんでした。同年9月10日にはDEEP JEWELS 42でデビュー戦の齊藤百湖選手と対戦し、相手の反則(グラウンド状態での顔面膝蹴り)による減点もあり、判定で勝利しました。

2023年9月20日、プロレスへの復帰を発表すると同時にLLPW-Xへの所属を明かしました。そして同年11月21日に行われた井上貴子選手の35周年記念イベントにてプロレスのリングに復帰しました。2024年7月13日には両国国技館で開催されたMARIGOLDのビッグマッチに参戦。神取忍選手、井上貴子選手と強力なタッグを組み、見事勝利を収めました。さらに同年8月にはマリーゴールドのシングルリーグ戦「DREAM*STAR GP 2024」への出場が決定。DREAMリーグに出場し、大会中盤まで無敗の快進撃を見せましたが、終盤に敗戦を喫し、優勝には届きませんでしたが、リーグ戦を大いに盛り上げました。

人物としては、プロレスラー時代に所属していたアイスリボンの代表である藤本つかさ選手から「軟体動物」と称されるほど体が非常に柔らかいことで知られています。キャメルクラッチや逆エビ固めといった関節技を極められても、余裕を見せる様子が度々見られました。Team DATE時代は、他の姉妹選手が黒髪だったのに対し、NØRI選手は唯一の茶髪でした。

入場テーマ曲として、MMA参戦時には映画「グレイテスト・ショーマン」よりローレン・オルレッドの「ネヴァー・イナフ」、プロレス参戦時にはJuice=Juiceの「私が言う前に抱きしめなきゃね」を使用しています。

総合格闘技とプロレス、二つのジャンルで活躍する独自のキャリアを築いており、今後のさらなる活躍が期待される選手です。

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