N-04A

ドコモ スマートシリーズ N-04A：洗練されたデザインと高機能を両立

NECカシオ モバイルコミュニケーションズ（当時NEC）がNTTドコモ向けに開発した、FOMA対応の携帯電話N-04Aは、同社初のスライド型端末として2009年1月に発売されました。ドコモのスマートシリーズに属し、高機能とスタイリッシュなデザインを両立したモデルとして人気を博しました。

デザインと基本スペック

N-04Aは「アークスライド」デザインを採用。スライドを開くと液晶画面がわずかに傾斜する、独特の機構が特徴です。薄型でコンパクトなボディに、3.0インチのワイドVGA液晶を搭載。鮮明で美しい映像表示を実現しています。カメラはオートフォーカス付き約320万画素CMOSカメラを搭載し、高画質な写真や動画撮影が可能です。さらに、Bluetooth機能、7.2MbpsのFOMAハイスピード通信にも対応するなど、当時としては高度な機能を備えていました。

音楽コンテンツとサービス対応

N-04Aは、N705iに続く「amadanaケータイ」第2弾として、amadanaがプロデュースした音楽コンテンツも提供していました。洗練されたデザインと音楽との融合が、N-04Aの魅力の一つです。また、ドコモの新サービスであるiコンシェルとiウィジェットにも対応。ユーザーは、多様な情報やアプリケーションを快適に利用することができました。

ワンセグ機能とその他機能

ワンセグ機能も搭載しており、外出先でもテレビ番組を楽しむことができます。さらに、字幕放送、クイックインフォ＆スタイルチェンジ、Gガイド番組表リモコンからの録画予約、タイムシフト再生、倍速再生など、便利な機能が満載です。ただし、NECの冬モデル端末としては唯一、GSMローミングには非対応でした。

開発と発売、ソフトウェア更新

N-04Aは、2008年10月より技術基準適合証明取得等の段階を経て、同年11月に開発発表。2009年1月23日に発売されました。発売後には、通話終了後の不在着信表示に関する不具合や、バックライト設定に関する不具合などが報告され、ソフトウェア更新によって修正が実施されました。その後も、画面表示やiモード通信に関する不具合の修正が続けられました。

関連機種

N-04Aは、amadanaとのコラボレーションモデルであるN705iの後継機的な位置付けにあります。また、SoftBank 830Nは、N-04Aのソフトバンクモバイル版にあたります。

まとめ

N-04Aは、NECが初めて手がけたスライド型携帯電話であり、amadanaとのコラボレーション、充実の機能、そして洗練されたデザインが特徴的なモデルでした。当時としてはハイエンドな機種として位置付けられ、多くのユーザーから支持を得ていました。ただし、GSMローミング非対応や、いくつかのソフトウェア不具合は、その後の機種開発において改善すべき点として認識されたと考えられます。

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