N702iS

FOMA N702iS：個性を彩る、革新的な携帯電話

NECがNTTドコモ向けに開発したFOMA端末、N702iSは、2006年夏モデルとして登場し、その斬新なデザインとユニークな機能で高い人気を博しました。

デザインコンセプト：「グラスの中のドリンク」

N702iSの開発コンセプトは「グラスに入ったドリンク」。そのイメージを反映した、洗練されたデザインが特徴です。また、N701iから続くスタイルプラスにも対応しており、8種類の着せ替えカバーが用意されていました。それぞれのカバーは、抹茶やソーダなど、様々な飲み物をイメージしたデザインで、ユーザーは自分の好みに合わせて選ぶことができました。

さらに、スタイルプラスに合わせて、携帯電話の画面表示色も自動で調整する「スタイルモード」機能を搭載。本体とカバーが一体となった、より高度なカスタマイズ性を提供しました。本体色は複数用意されていましたが、一部の色はスタイルプラスとの組み合わせでのみ販売されました。

傾きで操作する、革新的な機能

N702iSは、3軸加速度センサーを搭載していました。このセンサーを利用して、本体を傾けることでメールアドレスを赤外線で送信する機能が搭載されていました。これは当時としては非常にユニークな機能で、ユーザーに新鮮な驚きを与えました。さらに、プリインストールされている待ち受け画面も、本体の傾きによって変化するよう設計されており、遊び心あふれる工夫が凝らされていました。

その他の機能とスペック

iチャネルにも対応していましたが、外部メモリーには対応していませんでした。これは、当時の携帯電話としては標準的な仕様でした。

発売と歴史

N702iSは、2006年7月4日に、702iSシリーズの他の機種（D702iF、P702iD、SH702iS、M702iS、M702iG）と共に発表されました。発表に先立ち、2006年6月19日にはTELEC（電気通信端末機器審査協会）の技術基準適合証明、2006年6月22日にはJATE（電気通信端末機器審査協会）の審査を通過しています。

信頼性

2007年4月末日時点では、大きな不具合は報告されていませんでした。これは、NECの徹底した品質管理と、高い技術力が生み出した結果と言えるでしょう。

まとめ

FOMA N702iSは、斬新なデザイン、ユニークな機能、そして高い信頼性を兼ね備えた、魅力的な携帯電話でした。ドリンクをイメージしたデザイン、豊富なカラーバリエーションとスタイルプラスによる高いカスタマイズ性、そして3軸加速度センサーによる革新的な操作性など、多くのユーザーを魅了したモデルと言えるでしょう。携帯電話の歴史において、重要な1ページを刻んだ機種と言えるでしょう。

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