N703iD

FOMA N703iD：洗練と進化を極めたデザイン携帯電話

NTTドコモの第三世代携帯電話(FOMA)端末として、NECが開発したN703iDは、2007年1月26日に発売されました。人気を博したN702iDの後継機として、そのデザイン性と機能性をさらに進化させたモデルです。特に、デザイナー佐藤可士和氏とのコラボレーションによる洗練されたデザインは、N703iD最大の特徴と言えるでしょう。

デザインとカラーバリエーション

N702iDを踏襲しながらも、細部に至るまで改良が加えられています。本体サイズはN702iDと比較して、高さ2mm、厚さ2.8mmのシェイプアップを実現。よりコンパクトで持ちやすいデザインとなっています。

発売当初はイエロー、ネイビー、ピンク、ホワイトの4色がラインナップされました。N702iDよりもポップで明るいカラー展開が特徴です。その後、2007年8月3日には、レッドとブラックの2色が追加され、ユーザーの選択肢はさらに広がりました。

カメラ機能と省電力性能

背面カメラは、130万画素のCMOSイメージセンサーを搭載。N702iDに搭載されていたνMaicoviconセンサーと比較して感度が向上し、暗所での撮影性能が向上しました。補助光が不要になったことで、よりスリムなデザインを実現しています。

また、新設計の省電力LSIの採用により、約700時間という驚異的な待受時間を実現。バッテリー持ちの良さもN703iDの魅力の一つです。ヒンジ部の設計も見直され、よりフラットで洗練されたフォルムとなっています。

機能と性能

N703iDは、着うたフルに対応し、内蔵の64MBフラッシュメモリに加え、最大2GBのmicroSDカードにも対応。音楽コンテンツをたっぷり保存できます。SD-Audio(AAC/AAC+SBR)の連続再生時間は約25時間と、長時間音楽を楽しめます。

さらに、おサイフケータイ（iモードFeliCa）にも対応。FeliCaチップを内蔵することで、非接触型の電子マネー決済が可能です。ただし、「かざす請求書」サービスには対応していませんでした。

文字入力にはMogicEngineに対応し、快適な文字入力をサポート。iアプリにも対応しており、様々なアプリケーションを楽しむことができます。ただし、GPS、ローミング、プッシュトーク、メガiアプリには対応していません。

開発と歴史

N703iDは、2006年11月にTELECとJATEの審査を通過し、2007年1月16日に開発が発表。同年1月26日に発売されました。8月3日には、新色レッドとブラックが追加発売され、人気を博しました。

まとめ

N703iDは、洗練されたデザインと充実した機能、そして優れた省電力性能を兼ね備えた、魅力的なFOMA端末でした。当時としては最先端の技術を搭載し、多くのユーザーから支持を得ました。そのデザイン性と機能性の高さは、現在でも高く評価されています。

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