NANA MIZUKI LIVE GRACE -ORCHESTRA-

『NANA MIZUKI LIVE GRACE -ORCHESTRA-』は、声優・歌手として活躍する水樹奈々の10作目となるライブ映像作品であり、通算15作目の映像作品として2011年10月5日にリリースされました。Blu-ray DiscとDVDの2形態で発売され、ファン待望の作品となりました。

この作品は、前作『NANA MIZUKI LIVE GAMES×ACADEMY』から約10ヶ月ぶりのリリースとなり、2つの公演が収録されています。メインとなる『LIVE GRACE -ORCHESTRA-』は1月23日の公演を収録しており、もう一つは『HIBARI 7 DAYS -美空ひばりに憧れて-』として2月26日の公演が収録されています。

特筆すべきは、『LIVE GRACE -ORCHESTRA-』公演で、東京ニューシティ管弦楽団との共演が実現したことです。水樹奈々が以前からオーケストラとの共演を熱望していたところ、楽団側から「一緒にやりませんか？」と声がかかり、念願が叶いました。指揮は藤野浩一が担当し、オーケストラならではの重厚なサウンドが水樹の歌声を彩っています。しかし、管楽器を使用する曲は原曲と同じテンポでの演奏が難しいという制約から、一部の楽曲は若干テンポが遅くなっています。また、藤野指揮者がMCで「ファンクラブに入会する」と発言したことが話題となり、実際に後日入会したというエピソードも残っています。

この公演では、普段のライブで欠かせないダンサーチーム「TEAM YO-DA」の参加はなく、ダンスパフォーマンスはありません。オーケストラとの共演に特化した、特別なステージ構成となっています。また、恒例となっている出演者全員での手繋ぎ挨拶は、ステージ上の人数が多いため、水樹奈々、藤野浩一、上松美香の3名に省略されました。

さらに、1月22日には東京ニューシティ管弦楽団設立者の内藤彰が招待され、観客がサイリウムをリズムに合わせて振る光景に感銘を受けました。コンサートマスターを務めた室屋光一郎は、このライブがきっかけとなり、後に開催された「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」にも「cherry boys」のメンバーとして参加することになります。

また、水樹奈々がパーソナリティを務めるラジオ番組「水樹奈々のMの世界」では、恒例となっているマラソン企画が実施され、番組スタッフの「ゆーちゃん」が半蔵門から横浜アリーナまでの道のりを完走しました。この模様はMCで水樹から紹介され、観客からも祝福の言葉が送られました。

一方、『HIBARI 7 DAYS -美空ひばりに憧れて-』は、美空ひばりの23回忌（6日目）として、世田谷パブリックシアターで開催されました。ここでは、美空ひばりの楽曲6曲に加え、水樹奈々にとって特別な楽曲である「深愛」も披露されました。5曲目に歌われた「港町十三番地」は、神奈川県横浜市のご当地ソングとしても知られています。

映像特典として、『LIVE GRACE -ORCHESTRA-』のメイキング映像や、水樹奈々と三嶋章夫によるオーディオコメンタリーが収録されています。初回特典として、SPECIAL BOX&デジパック仕様となっており、コレクターズアイテムとしての価値も高めています。

収録内容は以下の通りです。

NANA MIZUKI LIVE GRACE -ORCHESTRA-
HIBARI 7 DAYS -美空ひばりに憧れて-

特典映像

MAKING OF LIVE GRACE -ORCHESTRA-
LIVE GRACE -ORCHESTRA-オーディオコメンタリー

この作品は、水樹奈々の新たな挑戦と、オーケストラとの美しいハーモニーが堪能できる、ファン必見のライブ映像作品です。

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