NMKV・BR06エンジン

NMKV・BR06エンジンの概要

NMKV・BR06エンジンは、2019年から日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社であるNMKVによって企画・開発された軽自動車専用のガソリンエンジンです。このエンジンは、三菱自動車によって製造され、日産と三菱の両社が販売する軽自動車に搭載されています。

主な搭載車両と特徴

BR06エンジンは、2019年3月28日に発売された第2世代のデイズおよびデイズハイウェイスター、最新の三菱・eKワゴン、第1世代のeKクロスに初めて搭載されました。このエンジンは、これまでの軽自動車用エンジンである3B20型の事実上の後継として位置付けられています。

このエンジンの設計は、ルノー・日産アライアンスが主に新興国市場向けに開発した800cc級エンジン「BR08」を基にしています。日産の子会社、愛知機械工業が日本の軽自動車規格に合わせてボアダウンを行った結果、460cc以下の排気量でありながらも動力性能や静粛性で優れた特性を持つように設計されています。

エンジンの機構

BR06エンジンは、高圧縮比のシリンダブロックとシリンダヘッド、さらに水冷EGRシステムを備え、これによって熱効率の向上が図られています。ターボ仕様のモデルには、電子制御式ウェイストゲートバルブ付きのターボチャージャーが装備されており、過給圧の効果的なコントロールが可能です。

自然吸気仕様では低粘度のエンジンオイル（SAE 0W-8）が使われ、ターボ仕様ではSAE 0W-16が適用されています。こうした技術革新により、燃費性能の向上やフリクションの低減が実現されており、軽自動車ながらも高い燃費効率を誇ります。

主な搭載車種一覧

• - 日産・デイズ（2代目）/デイズハイウェイスター（2代目）
• - 日産・ルークス（2代目）/ルークスハイウェイスター（2代目）
• - 三菱・eKワゴン（4代目）/eKクロス（初代）
• - 三菱・eKスペース（2代目）/eKクロススペース（初代）
• - 三菱・デリカミニ

このように、NMKV・BR06エンジンは日産と三菱の信頼性を証明するモデルであり、軽自動車市場において高い評価を受けています。これまでに販売されている様々な車両でこのエンジンが活躍しており、これからもその性能が期待されています。

関連項目

• - NMKV
• - 日産自動車
• - 三菱自動車工業
• - 三菱・3G83（BR06型エンジンの前の軽自動車専用エンジン）
• - 三菱・3B20（BR06型エンジンの先代の軽自動車専用エンジン）
• - ルノー・日産・BR08（BR06のもととなったエンジン）

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