NOT CRAZY TO ME

「NOT CRAZY TO ME」 - 中森明菜の音楽の新たな一歩

中森明菜が1993年にリリースした曲「NOT CRAZY TO ME」は、彼女の27枚目のシングルとして登場しました。このシングルは、同年5月21日に「Everlasting Love」との両A面シングルとして発表され、MCAビクターからリリースされました。この楽曲は中森にとって約4年ぶりの新作であり、1993年9月22日に発売される予定のアルバム『UNBALANCE+BALANCE』の先行シングルとして位置付けられています。

リリースの背景と制作

「NOT CRAZY TO ME」は、シングルとしては1991年の「二人静 -「天河伝説殺人事件」より」以来のリリースであり、ワーナーミュージック・ジャパンを離れた後、約2年3か月ぶりの新曲です。中森はこの曲を通じて、MCAビクターに移籍した後初のシングルを発表することとなりました。特筆すべきは、「NOT CRAZY TO ME」が自身初の両A面シングルとして「Everlasting Love」セントと共に発表された点です。

楽曲は坂本龍一が作曲・編曲を手がけ、NOKKOが歌詞を提供しています。シングルの形態はCDシングルおよびカセットテープが用意され、シングル盤では「NOT CRAZY TO ME」が2曲目に収録されています。また、「UNBALANCE+BALANCE」では、アルバムバージョンとして「NOT CRAZY TO ME (LP Edit)」が収録されています。

音楽的な特性と評価

スタジオ・アルバム『UNBALANCE+BALANCE』に収録された「NOT CRAZY TO ME」は、ダンス性の高い音楽として位置づけられています。音楽レビュー誌『CDでーた』では、この曲を「ダンサブルな楽曲」として評価し、中森明菜の新たな音楽的展開を称賛しました。制作に携わったスタッフはシングルをアルバムに収録しない方針を採り、この楽曲のシングルバージョンはアルバムには含まれませんでしたが、彼女は異なる音響効果を望んでいたことを明かしています。

チャート成績とパフォーマンス

「NOT CRAZY TO ME」は、オリコン週間シングルチャートにおいて「Everlasting Love」と共に登場し、1993年5月31日付のチャートで初めて10位に入りました。この曲は、計5週間にわたってチャートに残り続けました。彼女はこの楽曲を含むパフォーマンスを、音楽番組『MJ -MUSIC JOURNAL-』（1993年5月26日放送）や『ミュージックステーション』（1993年8月27日放送）で行いました。

結論

「NOT CRAZY TO ME」は、中森明菜のキャリアにおいて重要な一曲であり、彼女の音楽性を広げた作品として多くのリスナーに愛されています。坂本龍一が手がけたこの楽曲は、今なお多くの人々に感動を与え続けています。中森の音楽の世界を深く知るために、この曲は欠かせない一曲となっています。

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