NX海運

NX海運株式会社：日本の内航海運を支えるリーディングカンパニー

NX海運株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、NXグループに属する海運会社です。日本通運の完全子会社として、内航海運において重要な役割を担っています。2022年1月、日本海運株式会社から社名変更されました。これは、日本通運の持株会社制移行とグループブランドシンボル「NX」導入によるものです。

多様な輸送ニーズに対応する事業内容

NX海運は、定期航路による貨物輸送を中核事業としています。コンテナ船やRO-RO船など、多様な船舶を保有し、一般貨物から特殊貨物まで幅広い輸送ニーズに対応しています。国内各地の港湾を結ぶネットワークを構築し、効率的で信頼性の高い輸送サービスを提供することで、顧客企業の事業活動を支えています。

主要な定期航路

NX海運は、主に以下の2つの定期航路を運航しています。

1. あかしあライン（北海道 - 東京 - 大阪 航路）：

この航路は、東京港、大阪港（一部便）、苫小牧港、釧路港を結びます。週5便（東京-苫小牧）と週1～2便（東京-釧路）の頻度で運航されており、高い輸送能力を誇ります。複数の船舶を投入することで、安定した輸送サービスを提供しています。過去には十勝港を経由する「あかしあ・えりもライン」として運航されていた時期もありましたが、現在は経由していません。さらに、かつては大阪港、玉野港、高松港、石巻港、苫小牧港、釧路港を結ぶ「おやしおライン」も運航していました。

2. くろしおライン（東京 - 九州・瀬戸内航路）：

この航路は、東京港、宇野港、岩国港、徳山港、博多港を結んでいます。商船三井フェリーとの共同運航により、週6便のデイリー運航を実現し、高い輸送効率を実現しています。過去には、東京港と瀬戸内地方を結ぶ「瀬戸内ライン」を運航していましたが、くろしおラインに統合されています。

豊富な船舶と堅牢な輸送ネットワーク

NX海運は、RO-RO船、コンテナ船、特殊貨物船など、多様な船舶を保有しています。総トン数は94,062トン、隻数は31隻に及びます。船舶は、グループのシンボルカラーである青を基調としたデザインとなっています。これら船舶と、全国に広がる拠点・営業所を連携させることで、柔軟かつ効率的な輸送体制を構築しています。

主要拠点

NX海運は、本社に加え、福山事業所、広島事業所、周南事業所、高松営業所、六ヶ所事務所など、全国に複数の拠点を展開しています。これらの拠点は、それぞれの地域特性に合わせた事業展開を行い、顧客へのサービス向上に貢献しています。

過去の航路と船舶

NX海運の前身である日本海運時代には、「ニュージャンボフェリー」（高松-神戸航路）を運航していました。この航路は、明石海峡大橋開通に伴い廃止となりました。また、多くの船舶が、時代の変化に合わせて就航・退役を繰り返してきました。これらの経験が、現在のNX海運の堅実な事業運営を支えています。

未来への展望

NX海運は、安全かつ効率的な輸送サービスを提供することにより、顧客の信頼と期待に応え続けています。今後、新たな技術や環境への対応、持続可能な社会への貢献などを視野に入れ、さらなる発展を目指しています。

もう一度検索