NeXTcube

NeXTcubeは、NeXT Computer社が1988年から1993年にかけて開発・製造・販売したワークステーションです。 当時、「スーパー・パーソナル・ワークステーション」と銘打たれ、1990年代のコンピュータの使われ方を変革する先駆けとなる存在として期待されていました。

ハードウェア

NeXTcubeには、CPUにMC68030やMC68040を搭載したいくつかのモデルが存在しました。初期モデルでは、高性能OSであるNEXTSTEPを動作させるために、処理速度が十分でなく、商業的な失敗の一因となりました。より高性能なMC88000の搭載も検討されましたが、実現には至りませんでした。その後、i860プロセッサを搭載したdimensionボードを追加することで、グラフィック処理能力が向上し、パフォーマンス問題は改善されました。

仕様

ディスプレイ: 1120×832解像度、17インチ（432mm）のグレースケールメガピクセルディスプレイ（82ppi）
オペレーティングシステム: NEXTSTEP 2.2 Extended以降
CPU: 浮動小数点ユニット内蔵の25MHz MC68040
デジタル信号プロセッサ: 25MHz Motorola DSP56001
RAM: 8MB（最大64MBまで拡張可能、30ピンSIMMスロット×16）
フロッピードライブ: 2.88MB
ハードドライブ: 105MB、340MB、400MB、660MB、1.4GBまたは2.8GB SCSIドライブ
ネットワークインターフェース: 10BASE-Tおよび10BASE2 イーサネット
拡張スロット: 4つのNeXTbusスロット（メインボードで1つ使用）
サイズ: 高さ12インチ×幅12インチ×奥行き12インチ（305mm×305mm×305mm（±1mm））

その他

NeXTcubeは、世界初のWebブラウザであるWorldWideWebとWebサーバーであるhttpdが開発されたプラットフォームとしても知られています。また、NeXT MegaPixel DisplayとNeXT Laser Printerは、NeXT MODシステムとして1990年にグッドデザイン大賞を受賞しました。

関連項目

NeXTstation
Interface Builder
フロッグデザイン

外部リンク

NeXT Computer Historical Site
NeXTComputers.org
old-computers.com — NeXTcube

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