Nokia N82

Nokia N82（ノキア エヌ はちに）

Nokia N82は、2007年11月14日にノキアが発表したW-CDMA/GSM方式のスマートフォンです。日本では、2008年11月28日にソフトバンクモバイルから「グローバルモデル」として発売されました。ソフトバンクのXシリーズと同等の位置付けでしたが、キャリア独自の型番は付与されず、ノキアの型番のまま販売されました。同時期に発売が予定されていたNokia E71の販売中止により、Nokia N82はソフトバンクから発売された最後のノキア端末となりました。

概要

N82は、前モデルであるN73（ソフトバンク名705NK）と同じストレート形状（ノキアでは「モノブロック」と呼称）を採用しています。シンプルながらも、メニューキー周りのグラフィックデザインが特徴的で、発話/終話キーが左右に配置されています。表面の艶のある仕上げと相まって、塊感のある印象を与えるデザインとなっています。

カメラ機能

500万画素のカールツァイス製「テッサー」レンズを搭載したメインカメラは、高画質での撮影を可能にします。また、夜間撮影に強いキセノンフラッシュも搭載されており、広告コピーでも「夜は、進化する。美しく。鮮やかに。」と、カメラの高性能さをアピールしていました。撮影した写真は、ワンクリックでブログなどにアップロードできる共有機能も搭載しています。

その他機能

画面は2.4インチQVGAで、FMラジオチューナーはノキア独自のビジュアルラジオに対応しています。先に発売されたX02NKとほぼ同じ仕様ですが、バッテリー容量が若干大きくなっている一方、赤外線通信機能は省略されています。

ソフトバンクモデル利用時の注意点

ソフトバンクモデルのN82は、故障時の対応がソフトバンクショップではなく、メーカー対応となる点が特徴です。そのため、「限定保証書」が発行されます。また、Xシリーズ相当でありながら、Y!ケータイなどの一部サービスには対応していません。基本オプションパックの一部機能も利用できないなど、ネットワークサービス上の制限があります。ただし、S!メールには対応しており、SMSやMMSの利用が可能です。

あんしん保証パックへの加入や継続は原則として不可です。ただし、ショップによっては、施策上の理由で加入できる場合がありますが、登録してもシステムによって抹消されます。付属品やオプション品も、ソフトバンクショップでは原則として取り扱っていません。ACアダプタは、Vodafone 804NK以降のソフトバンク端末と共通のため流用可能です。

N82の公式オプションは、発売当時からソフトバンクやハローノキアでは取り扱いがなく、ノキアストアやオンラインショップも閉鎖されたため、海外携帯取扱サイトなどで互換性のある製品を調達する必要があります。バッテリーパックとUSBケーブルは、ソフトバンクから過去に発売されたものとは互換性がなく、他ルートでの調達が必要です。並行輸入品でも正規品であれば、ハロー・ノキアで対応可能な場合があります。

ソフトバンクモバイルによる修理受付は2011年12月15日に終了しており、実際のサポートはメーカー対応のハロー・ノキアとなります。ハロー・ノキアのコールセンターは閉鎖されているため、問い合わせはウェブからのメッセージ送信によるメールでの対応となりますが、メールサポートも2015年3月31日に終了しています。

ソフトバンクから発売されたN82は、2015年11月30日をもって、技術基準適合証明の失効により、日本国内での使用が禁止されています。現在は海外ローミングでの利用のみが可能です。

関連項目

Nokia Nseries：Nokia Nシリーズに関する包括的な情報。
Skype：N82はSkype for Your MobileのLite版およびSkype for Symbianに正式対応しており、英語版を利用可能です。

脚注

外部リンク

Nokia N82
グローバルモデル｜SoftBank

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