OHKスーパーニュース

『OHKスーパーニュース』は、岡山放送（OHK）が平日夕方に生放送していたローカルワイドニュース番組です。岡山県と香川県を放送エリアとするFNN系列局であるOHKで、1998年 3月30日から2015年 3月29日まで、およそ17年間にわたって放送されました。この番組は、キー局であるフジテレビが同日に放送を開始した全国ニュース番組『FNNスーパーニュース』に合わせてスタートしたものです。

概要と沿革

番組が始まった当時、OHKでは夕方17時台に自社制作の情報番組を放送したり、東京からの全国ニュース・情報番組をそのまま流したりする他の民放局とは異なり、長らくこの時間帯をドラマやアニメの再放送に充てていました。しかし、2006年 3月31日に関西テレビ制作の午後の情報番組枠が終了したことを受け、その実質的な後継として、同年4月3日からフジテレビの『スーパーニュース』17時台のネットを開始しました。

岡山・香川地区の他の主要テレビ局（NHK、民放5局）と比較すると、RSKテレビが『RSKイブニング5時』というローカル情報番組を、テレビせとうち（TSC）が全国ニュース枠内で『TSCnews5』というローカルニュース枠を設けていたのに対し、OHKは『スーパーニュース』17時台をフルネットしていました。瀬戸内海放送（KSB）もテレビ朝日制作の『スーパーJチャンネル』17時台の開始前後にローカルニュース枠を設けていた時期があります。

『OHKスーパーニュース』は、2015年春の番組改編により、フジテレビと共に新たな夕方ニュース番組『みんなのニュース』が始まることになったため、2015年 3月29日の週末版の放送をもって17年間の歴史に幕を下ろしました。

放送時間

放送時間は日本標準時（JST）で記載されます。

平日版は、開始当初、新聞の番組表に記載された時間よりも30秒早くスタートし、35秒間のOHK独自のオープニングが流れる時期がありましたが、2005年頃からは定時開始となりました。2006年 4月3日に『スーパーニュース』17時台のネットが始まって以降、OHKのウェブサイトの番組表や電子番組ガイド（EPG）では、17:00から17:54までを『スーパーニュース』、17:54から19:00までを『OHKスーパーニュース』と表記して区別していました。ローカルニュース枠は、2011年3月28日からは18時15分からの放送となりました。また、番組の予告では「午後4時50分」と表示されることもありました。

週末版は、全国ニュースである『FNNスーパーニュースWEEKEND』に準拠した放送でした。

キャスター

番組のキャスターは、全てOHKのアナウンサーが務めました。番組終了後に異動や退職を経て、フリーアナウンサーや別職種に就いている人もいます。

平日版の主なメインキャスターには、小西美穂、黒住祐介、久保田夏菜、神谷文乃、浅ピー（浅井愼策）、萩原渉、淵本恭子、上岡元、矢野みなみ、堀靖英、中西悠理らが名を連ねました。この他に、堀靖英がスポーツコーナーを、上岡元が特集コーナーのナレーションを担当したり、メインキャスターの代理を務めたりしました。天気予報は、中西悠理や矢野みなみといったアナウンサーが交代で担当しました。

週末版は、基本的にOHKアナウンサーが一人で担当しました。ただし、2008年 4月19日から2009年 12月26日までの期間は、土曜夕方に放送されていた直前番組『ニュースチャージ』（前身は『スーパーニュースSPA』）の出演者2人が続けて週末版も担当するという体制をとっていました。

その他の特徴

番組では、さまざまな演出や構成が試みられました。2000年4月から2011年3月10日までの期間、17時54分のオープニングでは、まず岡山市内の天気カメラ映像を背景にタイトルCGが表示され、その後フジテレビから送られてくる全国ニュースのヘッドライン映像に切り替わりました。全国ニュースのヘッドライン2項目を伝えた後、フジテレビの「スーパー特報」の予告部分を、OHK独自の「きょうの特集」紹介に差し替えて放送し、それが終わると再びフジテレビからの全国ニュース映像に戻るという流れでした。これは、以前17時53分30秒に番組が始まり、自社オープニングでキャスターが全国ニュースのトップ項目を紹介していたスタイルからの変更でした。

特別なニュースが発生した場合、ローカルパートの内容が変更されることもありました。例えば、2009年 9月17日には、酒井法子氏の謝罪会見の模様を伝えるため、ローカルニュースは18時17分頃からの短時間となり、その後CMを挟んで18時27分頃から再び東京発の『スーパーニュース』に接続し、18時48分まで放送を続けました。この日のエンディングでは、堀靖英アナウンサーが予定していた内容から変更があったことを説明しました。

特集コーナーでは、祝日に関西テレビ制作の『FNNスーパーニュースアンカー』で放送された企画が流用されることや、ゴールデンウィーク期間中などに、関西テレビや中国・四国地方の他のFNN系列局が取材した特集が放送されることもありました。それ以前は、フジテレビの18時台ローカル枠で放送されていた「スーパー特報」の短縮版が流されていました。

年末年始は、全国ニュース枠と同様に番組自体が休止され、『FNNニュース』として放送されました。2007年始までは、休止中もローカル枠の項目やキャスター名のテロップに『FNNスーパーニュース』（昼の『FNNスピーク』も同様）のデザインがそのまま使われていました。一度だけ、番組タイトルを『OHKスーパーニュース FNN』と改題して放送されたこともあります。2010年末以降は、全国ニュースに準じた新しいデザインのテロップが使用されるようになりました。

この番組には、土曜日の夕方に放送された姉妹番組も存在しました。2008年 4月19日から2009年 9月26日まで『スーパーニュースSPA』、その後2009年 10月24日から2012年 3月24日まで『ニュースチャージ』として放送されました。

また、OHK本社に見学に訪れた小学生がいる場合、火曜日または水曜日のエンディングで、見学時間中にスタジオで収録された児童たちの挨拶映像が放送されるというユニークな試みも行われていました。

関連番組としては、キー局の『FNNスーパーニュース』、『FNNスーパーニュースWEEKEND』、そして姉妹番組の『スーパーニュースSPA』が挙げられます。

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