OpenMQ

Open Message Queue（OpenMQ）は、オープンソースのメッセージ指向ミドルウェアを開発するプロジェクトです。このプロジェクトは、オープンソースアプリケーションサーバ開発プロジェクトであるGlassFishのサブプロジェクトとして位置づけられ、活発なコミュニティによって開発が進められています。

OpenMQは、Java Message Service（JMS）APIを実装しており、メッセージングシステムにおける標準的な機能を提供します。JMS APIの基本実装に加えて、OpenMQはスケーラビリティと高可用性を実現するためのOpenMQ Cluster、C言語から利用可能なC-API、そしてJMX対応の管理APIなどの高度な機能も搭載しています。

さらに、OpenMQはJMSRAと呼ばれるJava EE Connector Architecture（JCA）の実装モジュールを含んでいます。JCA実装を通じて、Java EEに準拠したアプリケーションサーバやBPM（ビジネスプロセスマネジメント）などのシステムから、メッセージキューを容易に利用することができます。これにより、エンタープライズ環境におけるメッセージングの柔軟性と統合性が向上します。

2009年現在、OpenMQはGlassFishおよびOpen ESBのデフォルトJMSプロバイダとして採用されており、これらのプラットフォームにおけるメッセージング基盤として重要な役割を果たしています。OpenMQの基盤となるソースコードは、Sun Microsystems（現Oracle Corporation）から寄贈されたものであり、その貢献がプロジェクトの発展に大きく貢献しました。

OpenMQは自由ソフトウェアとして提供されており、Common Development and Distribution License（CDDL）とclasspath exception付きのGNU General Public License（GPL）という2つの自由ソフトウェアライセンスのデュアルライセンスで配布されています。これにより、開発者は幅広い利用条件の下でOpenMQを活用することができます。

OpenMQは、エンタープライズメッセージングの分野において、信頼性と柔軟性を提供することで、多くのシステム開発に貢献しています。

関連情報

GlassFish
Apache ActiveMQ
RabbitMQ

外部リンク

Open Message Queue (OpenMQ) プロジェクトホームページ (英語)

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