P209iS

デジタル・ムーバ P209iS HYPER（デジタル・ムーバ・ピー に まる きゅう アイ・エス ハイパー）は、松下通信工業（現在のパナソニック モバイルコミュニケーションズ）が製造し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話（mova）端末です。

概要

P209iをベースとして開発されたこの端末は、松下通信工業として初の折りたたみ式携帯電話となりました。それまでの携帯電話にはなかった、背面サブ液晶「プライベートウィンドウ」を初めて採用した機種としても知られています。このサブ液晶は、閉じた状態でも時刻や着信などの情報を確認できる画期的な機能でした。また、腰部には屈伸式アンテナを備えており、特徴的なデザインを形成しています。

形状は貝殻をモチーフとしており、その洗練されたデザインは、後のP503iSに受け継がれています。さらに、BOSSのノベルティとして「ボス電2」仕様も存在しました。この端末と、松下通信工業がPシリーズとして初めて投入したFOMA端末「P2101V」は、直接的な後継機種ではありませんが、デザイン面で非常によく似た印象を与えます。

歴史

P209iS HYPERは、技術基準適合認定や工事設計認証を経て、2000年8月に発売されました。以下に詳細な発売日と関連情報を記します。

2000年4月24日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号: A00-0433JP, J00-0119）。
[2000年]]4月26日：テレコムエンジニアリングセンター]による[[技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号: WZA0020）。
2000年8月10日：北海道および東海地区で発売。
2000年8月12日：東北および北陸地区で発売。
2000年8月18日：中国地区で発売。
2000年8月19日：四国地区で発売。
2000年11月20日：追加色としてアロマティックパープルが発売。
2001年3月7日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号: WZA0034）。
2012年3月31日：movaサービス終了に伴い、この日をもって使用は終了。


P209iS HYPERは、その革新的なデザインと機能性から、発売当時大きな注目を集めました。特に、折りたたみ式でコンパクトな形状と、サブ液晶による利便性の高さは、多くのユーザーに支持されました。

しかし、movaサービスの終了により、現在は利用することができません。この端末は、日本の携帯電話史において、折りたたみ式携帯電話の普及と発展に大きく貢献した機種の一つとして、その歴史に名を刻んでいます。

関連項目

P209i：ベースとなった機種。
P210i：P209iS HYPERの後継機種の一つ。
P211i：P210iの後継機種。
P503i：P209iS HYPERのデザインを受け継いだ機種。
P503iS：P503iのマイナーチェンジモデル。
J-P03：同時期に登場したJ-フォン（現・ソフトバンク）向け折りたたみ式端末。

外部リンク

モバイルCatchUp ケータイWatch 2000年8月29日
* ケータイ新製品SHOW CASE 同上 2000年8月30日

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