PRIDE 武士道 -其の十三-

PRIDE 武士道 -其の十三-の詳細

PRIDE 武士道 -其の十三-は、2006年11月5日に神奈川県横浜市の横浜アリーナで開催された日本の総合格闘技イベント「PRIDE」の大会です。この大会はPRIDE武士道シリーズの最後を飾るものであり、同時にPRIDEの歴史の中で最も長い約6時間半に及ぶ興行となりました。これによって、熱狂的なファンを魅了しました。

大会の特筆すべき特徴

大会の魅力を増したのは、煽りVTRの制作に元フジテレビの佐藤大輔が参加し、ナレーションを立木文彦が手掛けた点です。この組み合わせによって、イベントのクオリティが一層高まりました。ウェルター級グランプリの準決勝では、選手たちが次々と熱戦を繰り広げ、三崎和雄と郷野聡寛がパウロ・フィリオとデニス・カーンに挑みましたが、互いに力尽きて敗北しました。しかし、この準決勝は後に三崎にとって運命の試合となります。

緊迫の決勝戦

フィリオは三崎との試合中に負傷し、決勝戦への出場を辞退することとなりました。公式ルールに基づき、準決勝でフィリオに敗れた三崎が代役として決勝へ進出。この決定は、和雄選手にとって大きなチャンスとなりました。試合の序盤でカーンが主導権を握りますが、1ラウンドの後半に三崎が急激に攻勢に出て、試合の流れを一変させます。最終的には、三崎が逆転勝利を収め、ウェルター級グランプリの優勝を果たしました。これにより、五味隆典に次ぐ、二人目の日本人PRIDE王者となり、日本人初のPRIDEウェルター級チャンピオンの栄冠を手にしました。

リベンジマッチ

大会のハイライトの一つは、五味隆典が4月に敗北したマーカス・アウレリオとのライト級タイトルを賭けたリベンジマッチです。この試合の内容は決して完璧ではありませんでしたが、五味がスプリット判定で勝利し、初のタイトル防衛にも成功しました。

菊田早苗のウェルター級転向

この大会からウェルター級に転向した菊田早苗は、後半のスタミナに不安を抱えつつも、積極的に技を仕掛けて勝利をつかみ取ります。さらに、美濃輪育久はヘビー級のマイク・バートンと壮絶な殴り合いを繰り広げました。

試合結果

以下は、PRIDE武士道 -其の十三- の試合結果です：

1. PRIDEウェルター級グランプリ リザーブマッチ（1R10分、2R5分）
○ ゲガール・ムサシ vs. ヘクター・ロンバード ×
2R終了 判定3-0 （ムサシがリザーブ権を獲得）

2. PRIDEウェルター級グランプリ 準決勝（1R10分、2R5分）
○ パウロ・フィリオ vs. 三崎和雄 ×
1R 9:43 腕ひしぎ十字固め
（フィリオが勝利するも、負傷棄権により三崎がグランプリ決勝進出）

3. PRIDEウェルター級グランプリ 準決勝（1R10分、2R5分）
○ デニス・カーン vs. 郷野聡寛 ×
2R終了 判定3-0 （カーンがグランプリ決勝進出）

4. ウェルター級ワンマッチ
○ ムリーロ・ブスタマンチ vs. ユン・ドンシク ×
2R終了 判定3-0

5. ライト級ワンマッチ
○ ルイス・ブスカペ vs. 帯谷信弘 ×
2R終了 判定3-0

6. ライト級ワンマッチ
○ ジョー・ピアソン vs. 前田吉朗 ×
1R 0:54 フロントチョーク

7. ウェルター級ワンマッチ
○ 菊田早苗 vs. ジョン・フランソワ・レノグ ×
2R終了 判定3-0

8. 無差別級ワンマッチ
○ 美濃輪育久 vs. マイク・バートン ×
2R終了 判定3-0

9. ライト級ワンマッチ
○ 石田光洋 vs. デビッド・ベルクヘーデン ×
2R終了 判定3-0

10. ライト級ワンマッチ
○ 青木真也 vs. クレイ・フレンチ ×
1R 3:57 三角絞め

11. PRIDEライト級タイトルマッチ
○ 五味隆典 vs. マーカス・アウレリオ ×
2R終了 判定2-1 （五味が王座の初防衛に成功）

12. PRIDEウェルター級グランプリ 決勝戦
○ 三崎和雄 vs. デニス・カーン ×
2R終了 判定2-1 （三崎がグランプリ優勝）

この大会は、総合格闘技ファンにとって、一大イベントとして記憶に残るものでした。"

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