PRIDE 武士道 -其の壱-

PRIDE 武士道 -其の壱- 大会詳細

2003年10月5日、さいたまスーパーアリーナで開催された「PRIDE 武士道 -其の壱-」は、日本の総合格闘技史における重要なターニングポイントとなりました。この大会では、日本とグレイシー一族という、格闘技界を代表する両者が激突する5対5の対抗戦がメインイベントとして行われ、大きな注目を集めました。

大会概要

この大会の最大の特徴は、何と言っても日本対グレイシー一族という、伝統と実績を誇るグレイシー一族に、日本のトップファイターたちが挑むという構図でした。結果はグレイシー側の3勝2敗で幕を閉じましたが、各試合は激闘となり、観客を大いに沸かせました。

メインイベントでは、ミルコ・クロコップがドス・カラスJrを相手に、得意の左ハイキック一発で秒殺KO勝利を収めるという衝撃的な結末を迎えました。この勝利は、ミルコ・クロコップのPRIDEにおける地位を確立する上で、非常に重要な一戦となりました。

また、セルゲイ・ハリトーノフ、エメリヤーエンコ・アレキサンダー、マウリシオ・ショーグンといった、後にPRIDEを代表するスター選手たちが、この大会でPRIDEデビューを果たしたことも特筆すべき点です。彼らの参戦は、PRIDEの更なる進化を予感させるものでした。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に記載します。

武士道挑戦試合
クリス・ブレナン vs. 光岡エイジ：ブレナンが1R 4:31にチキンウィングアームロックで勝利
ハリッド"ディ・ファウスト" vs. ロドニー・ファベイラス：ファウストが2R判定3-0で勝利
セルゲイ・ハリトーノフ vs. ジェイソン・信長：ハリトーノフが1R 2:24に腕ひしぎ十字固めで勝利
日本VSグレイシー5対5マッチ
先鋒戦：カーロス・ニュートン vs. ヘンゾ・グレイシー：ニュートンが2R判定2-1で勝利
次鋒戦：ハウフ・グレイシー vs. 三島☆ド根性ノ助：ハウフが2R判定3-0で勝利
中堅戦：中村和裕 vs. ダニエル・グレイシー：中村が2R判定3-0で勝利
副将戦：ホドリゴ・グレイシー vs. 高瀬大樹：ホドリゴが2R判定3-0で勝利
大将戦：ハイアン・グレイシー vs. 浜中和宏：ハイアンが1R 7:37 TKO（レフェリーストップ：サッカーボールキック）で勝利
第6試合
マウリシオ・ショーグン vs. 小路晃：ショーグンが1R 3:47 TKO（レフェリーストップ：スタンドパンチ連打）で勝利
第7試合
エメリヤーエンコ・アレキサンダー vs. アスエリオ・シウバ：アレキサンダーが2R判定2-1で勝利
第8試合
ミルコ・クロコップ vs. ドス・カラスJr：ミルコが1R 0:46 KO（左ハイキック）で勝利

まとめ

「PRIDE 武士道 -其の壱-」は、日本とグレイシー一族の対抗戦という話題性、ミルコ・クロコップの衝撃的なKO勝利、そして、後のスター選手たちのデビュー戦など、数々の見どころがあった大会でした。この大会は、PRIDEが更なる高みへと飛躍するための、重要な一歩となったと言えるでしょう。

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