Phoenixx

株式会社Phoenixx (フィーニックス) とUNTIESについて

株式会社Phoenixxは、東京都武蔵野市に拠点を置く、インディーゲーム専門の日本のゲームパブリッシャーです。ここでは、その前身であるインディーゲームレーベル・UNTIESについても解説します。

概要

Phoenixxは、ソニー・ミュージックエンタテインメント (SME) のインディーゲームレーベル「UNTIES」の責任者であった坂本和則氏によって設立されました。2017年10月に発足したUNTIESは、SMEグループ内でのゲーム事業の見直しにより、その展開に変化を迫られました。その結果、責任者であった坂本氏が2019年10月に新会社Phoenixxを設立し、UNTIESの事業を継承することになりました。

UNTIESのスタッフのほとんどがPhoenixxに移籍し、UNTIESとして契約していた一部のゲームタイトルもPhoenixxが引き継ぎました。UNTIES時代から重視されていた、クリエイターへの配慮として「マルチプラットフォームでのリリース」や「グローバルサポート」といった方針は、Phoenixxにも引き継がれています。また、ゲームクリエイターのマネジメントも事業として行っています。

2020年6月には、バンダイナムコエンターテインメントと株式会社電通との間で資本業務提携を締結し、より強固な事業体制を築いています。

主なゲームタイトル

Phoenixxが販売した主なゲームタイトルは以下の通りです。

幻想討幻経（2020年、開発：巫女さん作法）
Seven: Enhanced Edition（2020年（PlayStation 4版）、開発：Fool’s Theory / IMGN.PRO）
Keen: One Girl Army（2020年、開発：Cat Nigiri）
東方の迷宮 幻想郷と天貫の大樹（2020年（PlayStation 4/Nintendo Switch版）、開発：偽英国紳士団 / CUBETYPE）
Kholat（2020年（Nintendo Switch版）、開発：IMGN.PRO）
fault - milestone two（2020年（Nintendo Switch版）、開発：ALICE IN DISSONANCE）
Touhou Luna Nights（2020年（Nintendo Switch版）、開発：Team Ladybug）
東方憑依華 〜 Antinomy of Common Flowers.（2021年（PlayStation 4/Nintendo Switch版）、開発：黄昏フロンティア / 上海アリス幻樂団）
My Memory of Us 〜ちいさなオリーブの花たち〜（2021年、開発：Crunching Koalas / IMGN.PRO）
HYDE RUN（2021年、開発：グランディング）
Evergate（2021年、開発：Stone Lantern Games）
不思議の幻想郷 -ロータスラビリンスR-（2021年、開発：AQUASTYLE）
The Plane Effect -サラリーマン-（2021年、開発：Innovina / StudioKiku）
クビナシリコレクション（2021年、開発：給食頭蛮）
FILMECHANISM（2021年、開発：Chemical Pudding）
Stela（2022年、開発：SkyBox Labs）
Survival Quiz CITY（2022年、開発：バンダイナムコスタジオ）
オッドドッグとイーヴンキャット（2022年、開発：千葉ブラザーズ）
幻想少女大戦 - DREAM OF THE STRAY DREAMER -（2022年（Nintendo Switch版）、開発：さんぼん堂）
クローンドローン -デンジャーゾーン-（2022年（PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch版）、開発：Doborog Games）

その他多数

UNTIESについて

UNTIESは、ソニー・ミュージックエンタテインメント (SME) 傘下のインディーゲームレーベルとして2017年10月に発足しました。SMEはPlayStation (PS1) 時代にゲームパブリッシング事業を行っていましたが、その後ゲーム事業からは距離を置いていました。UNTIESプロジェクトリーダーの坂本和則氏は、以前はSMEの音楽レーベルに所属していました。

ソニーグループ内の事業でありながら、ハードの垣根を設けず、PlayStationシリーズ以外へのリリースも積極的に行っていました。UNTIESからゲームをリリースしていたAQUASTYLEの代表JYUNYA氏は、UNTIESを「SMEという大企業にありながら、自由意志で活動するレジスタンス組織のような感じ」と評しつつも、大企業ゆえのスピード感の欠如を感じていたと語っています。

UNTIESは2018年から2019年にかけて、以下のようなゲームタイトルをリリースしました。

幻想郷ディフェンダーズ
TINY METAL
不思議の幻想郷TOD -RELOADED-
舞華蒼魔鏡
マヨナカ・ガラン
Necrosphere Deluxe
BATTLLOON - バトルーン
Figment
蹴落とし!トレジャーハンター!
不思議の幻想郷 -ロータスラビリンス-
TOKYO DARK -Remembrance-
幻走スカイドリフト

Phoenixxは、UNTIESの理念を受け継ぎ、今後も魅力的なインディーゲームを世界に届けていくことが期待されます。

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