PlayStation 2のゲームタイトル一覧 (2002年)

PlayStation 2 ゲームタイトル一覧 (2002年)

2002年は、PlayStation 2 (PS2) にとって多様なジャンルのゲームが発売された年でした。数多くのタイトルの中から、特に注目すべき作品や出来事を振り返ります。

大ヒットシリーズの誕生と展開

ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) からは、『ラチェット&クランク』(2002年12月3日発売) が登場し、その後のPlayStationを代表するシリーズへと成長しました。主人公ラチェットと相棒クランクのコミカルなアクションアドベンチャーは、多くのファンを魅了しました。

サードパーティの意欲作

セガは、家庭用ゲーム機事業から撤退後も、サードパーティとしてPS2にゲームを提供し続けました。『バーチャファイター4』、『スペースチャンネル5 Part2』、『サカつく2002 J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!』など、アーケードゲームで培った技術やノウハウが生かされた作品が発売されました。

スクウェア（現スクウェア・エニックス）は、ディズニーとのコラボレーション作品『キングダム ハーツ』(2002年3月28日発売) を発売し、新たなファン層を開拓しました。この作品は、スクウェアとディズニーという異色の組み合わせが話題を呼び、その後のシリーズ化につながるほどの人気を博しました。

オンラインゲームの黎明期

2002年は、オンラインゲームが家庭用ゲーム機に登場し始めた時期でもありました。スクウェアは、ファイナルファンタジーシリーズ初のMMORPG『ファイナルファンタジーXI』(2002年5月16日発売) を発売しました。発表当初から注目を集めましたが、当時のインターネット環境では、快適にプレイするための環境構築が難しく、ハードルが高い部分もありました。

バンダイ（現バンダイナムコエンターテインメント）の『.hack』シリーズ(2002年6月20日発売) は、架空のオンラインゲーム「The World」を舞台に、ゲーム内の出来事が現実世界に影響を及ぼすという斬新なストーリーで人気を集めました。ゲームに同梱されたOVAや同時期に放送されたテレビアニメなど、メディアミックス展開も行われました。

多様なジャンルのゲーム

コナミからは、『ときめきメモリアル Girl's Side』が発売され、女性を中心に人気を集めました。

ディースリー・パブリッシャーのSIMPLE2000シリーズからは、バラエティ豊かな低価格ゲームが多数発売されました。『THE ビリヤード』や『THE 恋愛シミュレーション 〜私におまカフェ〜』など、ユニークなアイデアと手頃な価格で人気を集めました。

スポーツゲームでは、2002年のサッカー日韓ワールドカップの影響もあり、コナミの『ワールドサッカー ウイニングイレブン6』が100万本を突破する大ヒットとなりました。一方、野球ゲームでは、人気選手のメジャーリーグ移籍により、ゲームに実名選手を登場させることが難しくなるという問題も発生しました。

その他にも、身長5cmの宇宙人が家の中で仲間を探す『ボクは小さい』や、首だけになった女神を世話する『Tomak〜Save the Earth〜Love Story』など、個性的なゲームが登場しました。

周辺機器と海外展開

2002年には、ヘッドマウントディスプレイ・PUD-J5Aが発売され、PlayStation VRの先駆けとして注目されました。また、韓国でもPlayStation 2が発売され、海外展開も進められました。

業界の変化

ゲームがユーザーに与える影響を考慮し、コンピュータエンターテインメントレーティング機構 (CERO) が設立され、PlayStation 2も審査対象となりました。これにより、ゲームの対象年齢を示すレーティング制度が導入され、消費者が安心してゲームを選べるようになりました。

2002年は、PlayStation 2にとって多様なジャンルのゲームが登場し、オンラインゲームの黎明期を迎え、業界全体が変化した年でした。

もう一度検索