QUIT30

TM NETWORK|TM_NETWORK 12th Album: QUIT30

TM NETWORK|TM_NETWORKが2014年10月29日にリリースした『QUIT30』は、彼らのデビュー30周年を記念した12枚目のオリジナルアルバムです。約7年ぶりの新作で、前作『SPEEDWAY』からの待望のアルバムとなります。このアルバムは、ツアー『TM NETWORK|TM_NETWORK 30th 1984～QUIT30』の初日に合わせて発売されました。

「QUIT」というタイトルには、「止める」という意味が込められており、30周年の節目として一時的に活動を小休止する意図が示されています。この作品のコンセプトは、過去のアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』のプログレッシブ・ロックの精神と、globeのアルバム『LEVEL 4』における「ソーシャル・ネットワーキング・サービスの影響」についての考察が融合しています。

制作背景

制作にあたっては、最近のEDMの流行を考慮し、新たなファン層にアプローチするような分かりやすい楽曲作りが意識されました。特に、1980年代後半の楽曲に親しんでいるリスナーや、TM NETWORK|TM_NETWORKに初めて興味を持つ若い世代にも楽しんでもらえることを重視しました。同時に、長年のファンにも深い満足感を提供できるディテールも考慮されました。

アルバムは2枚組のCDとDVDセット、または2枚組のCD、単体CDの形態で販売されています。DVDには『I am』と『LOUD』のミュージックビデオ、小室哲哉のインタビュー映像が含まれています。さらに、mu-mo shopでの購入特典として、SPECIAL CDとアナザージャケットが提供されます。

Disc.1には、ゲストミュージシャンを迎えた22分超の組曲『QUIT30』や、小室みつ子と小室哲哉による書き下ろし楽曲、松井五郎が29年ぶりに作詞を担当した作品などが収録されています。また、過去のシングル曲も新たにアルバム用にミックスされています。

Disc.2では、2011年に制作されたTM NETWORK|TM_NETWORKの新録バージョンである『Always be there』や、1988年にリリースされた『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』からの名曲の再録バージョンが楽しめます。

チャート成績

オリコンチャートでは初登場8位を記録し、アルバムトップ10入りは通算21作目となりました。オリジナルアルバムとしては、1991年の『EXPO』以来、23年ぶりのトップ10入りとなりました。

曲目一覧

アルバムには、様々な楽曲が収録されています。特にリード曲『Alive』は、テレビ番組『ミュージックドラゴン』のオープニングテーマとして起用され、注目を浴びました。

曲の製作には小室みつ子が関与し、多くの試行錯誤の末に完成したものです。また、『QUIT30』という大作は、トータルで22分を超える組曲として楽しめる一方、各曲が分けて収録される形となりました。これにより、リスナーはそれぞれの楽曲を楽しみつつ、全体の流れを体験することができます。

まとめ

2014年にリリースされた『QUIT30』は、TM NETWORK|TM_NETWORKの集大成ともいえる作品で、多様な音楽スタイルと深いメッセージが詰まっています。また、現在ではアナログ盤もリリースされ、その魅力を新たな形で楽しむことができるようになりました。デビュー30周年を迎えたTM NETWORK|TM_NETWORKは、今後の活動にも目が離せません。

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