RASPBERRY

美少女ゲーム雑誌『RASPBERRY』の軌跡

『RASPBERRY』（ラズベリー）は、かつてソフトバンクパブリッシングから刊行されていた美少女ゲーム雑誌です。2001年7月から2004年6月にかけて、Vol.1からVol.17まで発売されました。

刊行形態と誌面の特徴

初期は季刊としてVol.1からVol.6までが発行され、Vol.7からは隔月刊へと移行しました。誌面構成は、当初『電撃G's magazine』（メディアワークス）を意識したものでしたが、ドリームキャストのソフトリリース減少に伴い、PC用アダルトゲーム（全年齢対象）の記事が中心となっていきました。ただし、全年齢対象雑誌であるため、性的な写真やイラストは掲載されていませんでした。Vol.12以降は、毎号CD-ROMが付録として添付されていたのが特徴です。

ゲーム以外の情報と読者参加企画

ゲーム情報に加えて、萌えアニメの情報も掲載されていました。特に、OVA「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」の専門コーナーや、同作のキャラクターデザイナーである渡辺明夫の漫画連載は注目を集めました。

読者参加企画「ゴー学☆R」は、キャラクターデザインに七尾奈留を起用し、兄弟誌『BLUEBERRY』連載の「ゴー学★B」との連動企画として展開されました。しかし、連載当時はTSFというジャンルが現在ほど認知されていなかったため、大きな盛り上がりを見せることなく終了しました。

最終号と未完のリニューアル

最終号となったVol.17の編集後記では、大幅なリニューアルが示唆されていましたが、これは実現しませんでした。その理由は明らかにされていません。

本誌で連載されていた風上旬の「入院患者クランケちゃん」は、一部でカルト的な人気を博しました。

兄弟誌『BLUEBERRY』

2003年3月には、BL系ゲーム情報誌『BLUEBERRY』が発売されました。『RASPBERRY』の読者参加企画「ゴー学☆R」の連動企画「ゴー学★B」が掲載されていましたが、結局1号のみの発行に終わりました。

関連情報

関連雑誌としては、ゲーマガやザ・プレイステーションなどが挙げられます。

外部リンク:

RASPBERRY（SOFTBANK GAMES）

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