RED SHADOW 赤影

『RED SHADOW 赤影』

『RED SHADOW 赤影』は、2001年8月11日に公開された日本の映画で、東映創立50周年を記念して製作されました。元となったのは横山光輝の人気忍者漫画『仮面の忍者 赤影』ですが、本作ではそのエッセンスを活かしつつ、仮面の要素を廃止するなどの大胆なアレンジが施されています。新たに生まれた物語は、特殊効果を駆使したアクション時代劇として、現代的なロケーションで描かれています。

映画公開に併せて、加倉井ミサイルによる漫画版が月刊誌「エースネクスト」で連載され、作品の世界観を広げるタイアップ企画も行われました。また、2016年3月には時代劇専門チャンネルで放送が行われ、その際には本作が『仮面の忍者 赤影』の前日譚であることが伝えられましたが、詳細については明らかにされていません。

ストーリー概要

物語は1545年、戦国時代を舞台にしています。この時代、多くの大名たちが自らの領地を拡張しようと争いを繰り広げ、家来たちは主君を超えた下剋上が日常の光景となっていました。そんな中、一族の影であり、特別な忍術を会得した影一族が存在しました。彼らは戦国大名・東郷秀信に仕え、天下統一のため数々の使命を果たしていました。

影一族の最大の武器は「無敵の鋼」と呼ばれる金属で、これを使った防具や武器はどんな戦でも役立つものでした。しかし、時代の流れと共に、その秘伝の技術や知識は散逸し、一族の正当な後継者も白影、その三人の若者、赤影、青影、飛鳥のみに限られる事態に陥ります。彼らは徐々に道を見失い、「光ある平和な世界のために影として働く」という教訓との乖離を感じ始めます。

キャスト

本作には豪華なキャスト陣が揃い、赤影を演じたのは安藤政信で、少年時代の役は小野賢章が担当しました。他にも、琴姫役に奥菜恵、飛鳥役に麻生久美子、青影役に村上淳が名を連ね、実力派俳優たちが脇を固めています。白影役には竹中直人が、乱丸役には藤井フミヤがクレジットされており、個性的なキャラクターが多く登場します。

スタッフ

映画の監督は中野裕之が担当。原作の持ち味を生かしつつ、脚本には斉藤ひろしと木村雅俊が参加しています。音楽は岸利至が手掛け、主題歌は布袋寅泰による「WAR DANCE」と「RED SHADOW 赤影〜愛のテーマ」が使用されました。製作陣には佐藤雅夫、江川信也などが名を連ね、様々な面から本作を支えました。

興行成績

公開時にはヒット作として評価を受け、「仮面ライダー」シリーズを除くその他の3本と共に好成績を収めたことが伝えられています。その中でも、期待の高い本作は特に注目されました。

BS・CSでの放送

映画は公開後、さまざまなメディアで再放送され、多くの視聴者に親しまれる作品となりました。特に2016年には時代劇専門チャンネルで再度の放送が行われ、改めてその魅力が再認識されています。

こうした背景を持つ『RED SHADOW 赤影』は、単なるアクション映画にとどまらず、困難な時代の中での忍者の物語を通して、若者たちの成長と内面の葛藤を描いた作品として、多くの人々に感動を与えています。

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