T-02D

docomo NEXT series REGZA Phone T-02D

概要

docomo NEXT series REGZA Phone T-02D（ドコモ ネクスト シリーズ レグザフォン ティーゼロニディー）は、NTTドコモの第3.9世代移動通信システム（Xi）と第3世代移動通信システム（FOMA）に対応したデュアルモード端末です。富士通（現・FCNT）が開発を手がけたこの機種は、初代の富士通レグザT-01Dの後継機種として、ARROWSシリーズの一部としても位置づけられています。

この機種は、東芝がかつて展開していたREGZAブランドを引き継いでおり、「T」を冠した名前からもその意図が見て取れます。新たにXiとモバキャス（NOTTV）に対応し、高性能かつ多機能な設計が施されました。REGZA Phoneであることから、画質や映像処理に優れた特徴が備わっており、ARROWSシリーズとは一線を画しています。

主要な機能

端末の画面は、前モデルのHDTFT液晶からqHD有機EL「NEW AMOLED plus」に変更されました。これにより、解像度は若干低下したものの、応答速度やコントラストの向上が実現されています。また、端子に関しては、microHDMIが廃止され、MHL対応のmicroUSB端子に統合されているため、テレビ出力には専用のアダプタとケーブルが必要となりますが、MHL対応のテレビと接続すれば充電も可能です。

この機種には第6世代の画像処理エンジン「モバイルレグザエンジン6.0」が搭載されており、ノイズ処理や輪郭補正が強化されています。これにより、ワンセグよるテレビ視聴だけでなく、YouTubeや静止画の視聴時にも優れた画像処理が行われることが特徴です。REGZAシリーズのテレビと連携できる「レグザリンク・シェア」機能では、放送中の番組や録画した映像を外出先でも視聴することが可能です。

更に、従来の富士通製フィーチャーフォンでも採用されていた指紋認証機能が引き続き搭載され、センサーのスイッチによって_sスムーズな操作が可能になっています。また、温度・湿度計の機能も復活しています。

ユーザーエクスペリエンス

ユーザー友好な設計が施されており、「先読みブラウジング」や「スライドインランチャー」などの便利な機能も搭載されています。これにより、ページの読込速度が向上し、よく使うアプリを迅速に起動することができます。また「プライバシービュー」機能により、周囲からの視認を防ぎつつ、重要な情報を表示することも可能です。

加えて、睡眠状態の検知機能を持つ「睡眠ログ」により、生活習慣の見直しや健康改善のためのアドバイスを受けることができます。このように、TECHNOLOGYとユーザーの日常生活を繋ぐ多彩な機能が実装されています。

履歴

REGZA Phone T-02Dは、2012年にNTTドコモから発表され、同年7月に発売開始されました。その後、いくつかのバージョンアップが行われたものの、2013年3月には生産が終了し、ドコモのラインナップからも削除されました。最後のバージョンアップであるAndroid 4.1の導入は2013年11月に行われ、本機特有の機能が追加されました。なお、カタログには「これがレグザフォン史上最高傑作」との表記があり、この機種がREGZA Phoneシリーズの最終機種であることを物語っています。

結論

高性能のデュアルモード端末であるdocomo NEXT series REGZA Phone T-02Dは、映像処理技術や便利な機能を搭載し、ユーザーにとって魅力ある選択肢といえます。技術の進化に伴い最終的には市場から姿を消しましたが、その数多くの機能は未だに評価されています。

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