RIZIN.28

RIZIN.28 大会レポート：東京ドームに再び熱狂が蘇る

2021年6月13日、東京ドーム。日本の総合格闘技RIZINが、満を持して初の東京ドーム大会RIZIN.28を開催しました。
新日本プロレス以外の格闘技イベントとしては、2006年以来の東京ドーム開催、MMAイベントとしては実に2003年以来の開催と、格闘技史に残る記念すべき大会となりました。当初3月開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で5月、そして更に6月への延期を経て、ようやく実現した熱戦の舞台です。

メインイベントと注目の試合

大会を盛り上げたのは何と言ってもメインイベント。朝倉未来選手とクレベル・コイケ選手の対戦は、世界中から注目を集めました。結果は、クレベル選手が得意の三角絞めで朝倉選手を一本勝ち。その圧巻の技術と試合展開は、観衆を魅了しました。

そしてもう一つの注目カード、RIZINライト級初代王者決定戦。ホベルト・サトシ・ソウザ選手とトフィック・ムサエフ選手の激突は、息詰まる展開の末、サトシ選手が三角絞めで勝利し、初代王者に輝きました。

その他にも、斎藤裕選手、元谷友貴選手、扇久保博正選手、井上直樹選手、朝倉海選手など、人気選手たちの熱戦が繰り広げられました。各試合、手に汗握る展開となり、会場のボルテージは最高潮に達しました。特に、バンタム級トーナメント1回戦では、若手実力者たちの鎬を削る戦いが見られました。

大会を彩る様々な要素

今大会から、MMAルールにおいて肘打ちが解禁されました。試合の展開に大きな影響を与えた変更点の一つと言えるでしょう。よりダイナミックでスリリングな試合展開に繋がったと言えるでしょう。

また、那須川天心選手によるスペシャルマッチも、大会の華となりました。3人の相手と対戦する異例のマッチは、天心選手の圧倒的な実力とエンターテイメント性を改めて示すものとなりました。

フジテレビによる全国ネットでの生中継も、この大会の盛り上がりを全国に発信する上で大きな役割を果たしました。多くの視聴者が、この歴史的な大会を自宅で観戦しました。

対戦カード詳細

以下に、RIZIN.28の全対戦カードを詳細に記載します。

第1試合: 弥益ドミネーター聡志 vs. ベイノア（判定2-1、弥益選手勝利）
第2試合: シビサイ頌真 vs. スダリオ剛（リアネイキッドチョーク、シビサイ選手勝利）
第3試合: 斎藤裕 vs. ヴガール・ケラモフ（判定2-1、斎藤選手勝利）
第4試合: 元谷友貴 vs. 岡田遼（判定3-0、元谷選手勝利）※バンタム級トーナメント
第5試合: 扇久保博正 vs. 春日井たけし（判定3-0、扇久保選手勝利）※バンタム級トーナメント
第6試合: 井上直樹 vs. 石渡伸太郎（1R 1:58 TKO、井上選手勝利）※バンタム級トーナメント
第7試合: 朝倉海 vs. 渡部修斗（1R 3:22 TKO、朝倉選手勝利）※バンタム級トーナメント
第8試合: トフィック・ムサエフ vs. ホベルト・サトシ・ソウザ（1R 1:12 三角絞め、サトシ選手勝利）※ライト級タイトルマッチ
第9試合: 那須川天心 vs. 大﨑孔稀、HIROYA、所英男（時間切れ引き分け）※スペシャルマッチ
第10試合: 朝倉未来 vs. クレベル・コイケ（2R 1:51 三角絞め、コイケ選手勝利）

まとめ

RIZIN.28は、日本のMMAシーンに新たな歴史を刻んだ大会となりました。東京ドームという舞台、豪華な対戦カード、そして数々の名勝負。多くの興奮と感動を与え、今後のRIZINの更なる発展を期待させる大会となりました。今後のRIZINの動向にも注目していきたいところです。

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