RLogin

RLoginは、Culti氏によって開発・公開されているWindows用の高機能な端末エミュレータです。Windows XPからWindows 10まで幅広い環境で動作し、32ビット版と64ビット版の両方が提供されています。rlogin、telnet、SSH1/2、シリアル接続といった多岐にわたるプロトコルに対応しており、様々なネットワーク環境での利用を可能にします。

幅広いプロトコルと便利な機能

RLoginは、タブ形式での接続管理が可能で、複数のセッションを同時に扱うことができます。柔軟な画面分割機能も備えており、作業効率を向上させることができます。文字コードはEUC/SJIS/ASCII/UTF-8をサポートしており、様々な環境のサーバーとの接続もスムーズに行えます。バージョン2.22.5以降、ソースコードはGitHubで公開されており、透明性の高い開発が行われています。

長年の開発と進化

1998年の開発開始以来、20年以上にわたり開発が続けられており、定番端末エミュレータであるTera Term、PuTTY、Poderosaの良い部分を統合したソフトウェアとして完成度を高めています。実行ファイルはPuTTYと同様にEXEファイル1つのみで構成されており、インストールが容易です。

セキュアな通信機能

SSH1/2に対応しており、以下の機能を搭載しています。

コンソール接続
パスワード認証
キーボード・インタラクティブ認証
公開鍵認証
SFTPによるファイル転送ダイアログ
ポートフォワード
エージェント転送
キープアライブ
認証キーの作成

これらの機能により、安全なリモート接続環境を提供します。

タブと画面分割による効率的な操作

モダンなソフトウェアでは定番のタブ接続機能を備えており、タブはスレッドで制御されているため、RLogin全体のプロセスは一つです。タブの切り替えは、キーボードショートカット（Ctrl + Tab）やマウス操作で行えます。また、画面の縦横分割機能や画面の複製機能も搭載しており、複数のセッションを同時に表示しながら作業できます。ただし、タブを新しいウィンドウとして独立させることはできません。

多様なウィンドウ操作

RLoginでは、以下の方法でウィンドウを開くことができます。

「ファイル」メニューから「サーバーに接続」または「サーバー情報を開く」
「ウィンドウ」メニューから「別ウィンドウを開く」
各ウィンドウ右端のスクロールバー上部にある分割バーをドラッグして分割
タブバー上にマウスを2秒以上置くと表示されるウィンドウ

これらの機能により、ユーザーの好みに合わせた柔軟なウィンドウ管理が可能です。

ファイル送受信

RLoginは、以下のファイル送受信プロトコルをサポートしています。

BPlus
XMODEM
YMODEM
ZMODEM
SCP/SFTP
KERMIT

設定により、エクスプローラから端末画面へのドラッグアンドドロップによるファイル送信も可能です。

独自のライセンス形態

RLoginのライセンスは、一般的な定義の流用ではなく、独自のものが採用されています。使用・改変・配布に制限はなく、ソースコードは完全に公開されている自由ソフトウェアです。OpenSSL、zlib、libiconv、nettleといったライブラリを使用していますが、これらのライブラリはソースコードには含まれておらず、別途用意する必要があります。RLoginの実行ファイル（RLogin.exe）には、コードサイニング証明書（オレオレ証明書）が付与されています。

スクリプト機能

RLogin 2.12.3からは、独自のスクリプト言語がサポートされ、接続先に対する自動操作が可能になっています。これにより、定型的な作業を自動化し、効率的な運用を実現できます。

関連情報

RLoginは、端末エミュレータの一種であり、rlogin、Telnet、XMODEM、YMODEM、ZMODEM、Kermit、SSHといったプロトコルや関連技術と密接な関係があります。

外部リンク

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