RM MODELS

RM MODELS：日本の鉄道模型シーンを牽引する月刊誌

1995年、鉄道雑誌『レイルマガジン』から独立して創刊された『RM MODELS』（アールエム モデルズ、略称：RMM）は、日本の鉄道模型ファンにとって欠かせない存在です。ネコ・パブリッシング社が発行する月刊誌として、長年にわたり、鉄道模型の楽しさを幅広い読者に伝えています。

豊富な情報と多様なコンテンツ

『RM MODELS』は、縮尺や軌間を問わず、あらゆる鉄道模型を網羅しています。創刊当初は模型製作に関する工作記事が中心でしたが、近年は製品紹介記事の割合が増えています。模型製作の楽しさを伝えつつ、最新の製品情報や技術動向をいち早く入手できる情報源として、高い評価を得ています。

特にNゲージユーザーをターゲットに、Nゲージに関する特集や記事が多くを占めています。これは、日本の鉄道模型市場におけるNゲージの人気の高さ、そして『RM MODELS』自身の誌面構成の方針によるものです。競合誌である『鉄道模型趣味』や『とれいん』が16番ゲージやその他のゲージに多くの紙面を割くのと対照的です。これらの雑誌の創刊時期や、時代ごとの流行の変化が、各誌の特色を生み出しています。

誌面には、新製品紹介の他、読者参加型のコーナーも充実しています。読者投稿による作品紹介や、模型に関する様々な話題を提供することで、読者と編集部の活発なコミュニケーションを促しています。

さらに、『RM MODELS』は、他誌に比べて広告掲載が多いという特徴があります。この点は、読者によって評価が分かれますが、広告自体が重要な情報源となるケースもあるなど、独自の価値観を生み出しています。

付録やコラボレーション

『RM MODELS』は、定期的に付録を掲載することで読者の期待を高めています。メーカーとのコラボレーションによるNゲージのプラスチックキットや、全国の模型店一覧などが付録として提供されることがあります。これらは、単なる付録にとどまらず、読者にとって貴重な情報やアイテムとなります。

歴史と関係者

『RM MODELS』の創刊には、名取紀之氏が大きく関わっており、編集長も務めていました。その後、名取氏は『鉄道模型趣味』の発行元である機芸出版社に移籍し、同誌の編集長に就任しました。これにより、かつては同じ誌面に関わった仲間であった編集者同士が、今では競合関係にあるという興味深い展開をみせています。しかし、これは名取氏がネコ・パブリッシングを退職してから2年以上経過してからの出来事であり、個人的な経緯も踏まえると、複雑な人間関係が垣間見えます。

継続的な進化

『RM MODELS』は、2006年からネットでの誌面ダウンロード販売を開始するなど、時代の変化に対応した新しい試みも積極的に行っています。今後も、鉄道模型ファンにとって魅力的な情報源であり続けるために、進化を続けていくでしょう。

その他関連情報

『RM MODELS』と関連性の高い情報源として、ネコ・パブリッシング社が発行する『レイルマガジン』や、鉄道模型に関するオンラインコミュニティ『鉄道模型ちゃんねる』などが挙げられます。また、同社発行の自動車模型雑誌『モデル・カーズ』も、共通点が見られる点で興味深いでしょう。

『RM MODELS』は、単なる鉄道模型雑誌にとどまらず、日本の鉄道模型文化を支える重要な役割を担っています。その歴史と、今後の展開に注目が集まります。

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