ROOMMATE
『ROOMMATE』は、データム・ポリスターが1997年よりセガサターンなどの家庭用ゲーム機で発売した恋愛シミュレーションゲームのシリーズです。特に初期の「井上涼子三部作」は、セガサターン内蔵時計と連動したリアルタイムイベントが特徴で、当時としては画期的なシステムでした。
シリーズ全体を通して、主人公が一軒家で一人暮らしをしている所に、知人の紹介でヒロインが居候することになり、同居生活を送るという設定が共通しています。この同居生活の中で、ヒロインとの親睦を深めていくことがゲームの目的となります。最大の特徴は、セガサターン本体内蔵の時計機能（PlayStation版ではPocketStation接続）と連動し、ゲーム内のイベントが現実の時間と連動して発生することです。クリスマスなどのイベントが実際の暦に合わせて起こるという点が、他のゲームにはない斬新さでした。
ROOMMATE〜井上涼子〜
1997年2月14日発売。主人公の家に居候することになった高校2年生の井上涼子との2ヶ月間の同居生活を描きます。ゲーム内のイベントは一年を通して用意されており、エンディングはイベント時の選択肢だけでなく、ゲームの起動回数にも影響されます。
ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜
1997年9月25日発売。前作でアメリカへ旅立った涼子が夏休みの間、主人公の家に戻ってくるところから物語が始まります。ゲーム期間は1週間に短縮されましたが、イベントの密度は増しています。前作では屋内に限られていた舞台が、本作では外出も可能になり、テニスのミニゲームが追加されました。キャラクターデザインが前作から変更され、特に涼子の外見が大きく変化しています。
ROOMMATE3〜涼子 風の輝く朝に〜
1998年4月29日発売。シリーズ完結編。2月3日からスタートし、アメリカから帰国した涼子の大学受験と卒業を人生の岐路として、約1ヶ月間の同居生活が描かれます。涼子からもらったハーブを育てたり、録音機能付きのぬいぐるみ「ポーラ」で涼子とメッセージを交換するなど、ミニゲーム的な要素も豊富です。PHSを使ったメールのやり取りや、コンビニや外食などの外出イベントも追加されています。
涼子のおしゃべりルーム
1999年4月22日発売。ファンディスク的な位置づけで、毎日の異なるやり取りを楽しむことができます。シリーズ3作に関するクイズや、起動日の蘊蓄を披露するモードなどが収録されています。日付の切り替わりに時計機能が使われていますが、特定の時間にイベントが発生するわけではありません。
ルームメイト〜井上涼子〜 (PlayStation版)
1999年7月29日発売。セガサターン版の移植作です。PlayStationには時計機能がないため、PocketStationが必須となります。プレイ期間は2月11日～3月21日までの39日間に変更されました。PocketStationの時計とリンクしてゲームスタート時が2月11日になります。移動シーンは2Dグラフィックに変更され、マップ上に涼子のディフォルメキャラが表示されるようになりました。2014年10月22日からゲームアーカイブスにて配信開始されました（PlayStation Vitaのみ）。
ROOMMATE+ONE
Windows 95対応（98以降は動作未確認）。1998年2月発売。データム・ポリスターではなく、イメージファクトリー/アイエムが発売しています。リアルタイム連動に加え、通常のアドベンチャーゲーム形式のモードも選択可能でした。オリジナルキャラクターとして、隣に住む女子大生・鈴木いずみ（声：小松里賀）が登場します。発売当初はバグが多く発生しましたが、後日パッチプログラムが配布されました。
井上 涼子（いのうえ りょうこ）
声：藤野とも子
東京都立橘南高等学校2年生
誕生日：1979年11月4日
血液型：O型
身長：158cm
体重：44kg
スリーサイズ：B84 / W58 / H84
部活：テニス部
趣味：読書、音楽鑑賞、テニス、散歩
中山 りえ（なかやま りえ）
声：柳原みわ
東京都立橘南高等学校2年生
誕生日：1979年12月21日
血液型：B型
身長：157cm
体重：43kg
スリーサイズ：B83 / W57 / H84
『ROOMMATE〜井上涼子〜』はGameSpotで6.2/10のスコアを獲得し、リアルタイム機能は革新的であると評価されました。しかし、会話の繰り返しや選択肢の少なさなど、改善点も指摘されています。
『ルームメイト〜井上涼子〜』は、あるゲームレビューで、7、5、4、5の21点と評価され、斬新さや涼子の可愛さが評価されました。しかし、イベントや会話の少なさ、時間設定の変更の手間、PocketStationの機能がオマケ程度であること、システム上の制約などが問題点として指摘されています。また、涼子の顔が劇画調であるという点も言及されています。
メディアワークスの電撃G's文庫より、本作のノベライズが刊行されています。ゲーム1作目のキャラクター原案・たくま朋正の挿絵を見ることができます。主人公・大沢悟の視点から涼子との共同生活が描かれており、ゲーム本編とは設定が異なる部分もあります。
ルームメイト 井上涼子の場合（1997年5月25日、著：紺野たくみ、画：たくま朋正）
ルームメイト2 井上涼子と三角関係（1997年9月25日、著：伊達将範、画：たくま朋正）
ルームメイト3 井上涼子と大沢悟（1998年5月25日、著：伊達将範、画：たくま朋正）
大沢悟編完結後には、姉妹作として『クラスメイト イー・リンリンの場合』が刊行されましたが、関連性は薄いです。2000年、ドリームキャスト版の発売に合わせて、電撃G's文庫では新シリーズ「ルームメイトM（メモリーズ）」が開始されました。
ルームメイトM（1） 井上涼子17歳・春（2000年11月1日、著：早見裕司、画：丸藤広貴）
ルームメイトM（2） 井上涼子17歳・夏（2001年2月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
ルームメイトM（3） 井上涼子18歳・冬（2001年5月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
* ルームメイト2001（2001年7月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
『ルームメイトW 〜ふたり〜』と『ルームメイトノベル 〜佐藤由香〜』のノベライズは各項を参照してください。
データム・ポリスターからは、ラジオ番組『電撃大賞』で放送されたドラマCDやサウンドトラック、主題歌などのCDが多数発売されています。2000年3月16日には、井上涼子3部作とファンディスク『涼子のおしゃべりルーム』を収録した豪華版『ROOMMATE〜井上涼子 COMPLETE BOX〜』が発売され、特典として井上涼子からの手書きの手紙が届く企画も実施されました。
データム・ポリスター
TARAKO FACTORY（たくま朋正）
PlayStation公式サイト ゲームアーカイブス ルームメイト～井上 涼子～
シリーズ概要
シリーズ全体を通して、主人公が一軒家で一人暮らしをしている所に、知人の紹介でヒロインが居候することになり、同居生活を送るという設定が共通しています。この同居生活の中で、ヒロインとの親睦を深めていくことがゲームの目的となります。最大の特徴は、セガサターン本体内蔵の時計機能（PlayStation版ではPocketStation接続）と連動し、ゲーム内のイベントが現実の時間と連動して発生することです。クリスマスなどのイベントが実際の暦に合わせて起こるという点が、他のゲームにはない斬新さでした。
シリーズ作品（井上涼子三部作）
ROOMMATE〜井上涼子〜
1997年2月14日発売。主人公の家に居候することになった高校2年生の井上涼子との2ヶ月間の同居生活を描きます。ゲーム内のイベントは一年を通して用意されており、エンディングはイベント時の選択肢だけでなく、ゲームの起動回数にも影響されます。
ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜
1997年9月25日発売。前作でアメリカへ旅立った涼子が夏休みの間、主人公の家に戻ってくるところから物語が始まります。ゲーム期間は1週間に短縮されましたが、イベントの密度は増しています。前作では屋内に限られていた舞台が、本作では外出も可能になり、テニスのミニゲームが追加されました。キャラクターデザインが前作から変更され、特に涼子の外見が大きく変化しています。
ROOMMATE3〜涼子 風の輝く朝に〜
1998年4月29日発売。シリーズ完結編。2月3日からスタートし、アメリカから帰国した涼子の大学受験と卒業を人生の岐路として、約1ヶ月間の同居生活が描かれます。涼子からもらったハーブを育てたり、録音機能付きのぬいぐるみ「ポーラ」で涼子とメッセージを交換するなど、ミニゲーム的な要素も豊富です。PHSを使ったメールのやり取りや、コンビニや外食などの外出イベントも追加されています。
涼子のおしゃべりルーム
1999年4月22日発売。ファンディスク的な位置づけで、毎日の異なるやり取りを楽しむことができます。シリーズ3作に関するクイズや、起動日の蘊蓄を披露するモードなどが収録されています。日付の切り替わりに時計機能が使われていますが、特定の時間にイベントが発生するわけではありません。
シリーズ作品（セガサターン以外）
ルームメイト〜井上涼子〜 (PlayStation版)
1999年7月29日発売。セガサターン版の移植作です。PlayStationには時計機能がないため、PocketStationが必須となります。プレイ期間は2月11日～3月21日までの39日間に変更されました。PocketStationの時計とリンクしてゲームスタート時が2月11日になります。移動シーンは2Dグラフィックに変更され、マップ上に涼子のディフォルメキャラが表示されるようになりました。2014年10月22日からゲームアーカイブスにて配信開始されました（PlayStation Vitaのみ）。
ROOMMATE+ONE
Windows 95対応（98以降は動作未確認）。1998年2月発売。データム・ポリスターではなく、イメージファクトリー/アイエムが発売しています。リアルタイム連動に加え、通常のアドベンチャーゲーム形式のモードも選択可能でした。オリジナルキャラクターとして、隣に住む女子大生・鈴木いずみ（声：小松里賀）が登場します。発売当初はバグが多く発生しましたが、後日パッチプログラムが配布されました。
主な登場人物
井上 涼子（いのうえ りょうこ）
声：藤野とも子
東京都立橘南高等学校2年生
誕生日：1979年11月4日
血液型：O型
身長：158cm
体重：44kg
スリーサイズ：B84 / W58 / H84
部活：テニス部
趣味：読書、音楽鑑賞、テニス、散歩
中山 りえ（なかやま りえ）
声：柳原みわ
東京都立橘南高等学校2年生
誕生日：1979年12月21日
血液型：B型
身長：157cm
体重：43kg
スリーサイズ：B83 / W57 / H84
評価
『ROOMMATE〜井上涼子〜』はGameSpotで6.2/10のスコアを獲得し、リアルタイム機能は革新的であると評価されました。しかし、会話の繰り返しや選択肢の少なさなど、改善点も指摘されています。
『ルームメイト〜井上涼子〜』は、あるゲームレビューで、7、5、4、5の21点と評価され、斬新さや涼子の可愛さが評価されました。しかし、イベントや会話の少なさ、時間設定の変更の手間、PocketStationの機能がオマケ程度であること、システム上の制約などが問題点として指摘されています。また、涼子の顔が劇画調であるという点も言及されています。
ノベライズ
メディアワークスの電撃G's文庫より、本作のノベライズが刊行されています。ゲーム1作目のキャラクター原案・たくま朋正の挿絵を見ることができます。主人公・大沢悟の視点から涼子との共同生活が描かれており、ゲーム本編とは設定が異なる部分もあります。
ルームメイト 井上涼子の場合（1997年5月25日、著：紺野たくみ、画：たくま朋正）
ルームメイト2 井上涼子と三角関係（1997年9月25日、著：伊達将範、画：たくま朋正）
ルームメイト3 井上涼子と大沢悟（1998年5月25日、著：伊達将範、画：たくま朋正）
大沢悟編完結後には、姉妹作として『クラスメイト イー・リンリンの場合』が刊行されましたが、関連性は薄いです。2000年、ドリームキャスト版の発売に合わせて、電撃G's文庫では新シリーズ「ルームメイトM（メモリーズ）」が開始されました。
ルームメイトM（1） 井上涼子17歳・春（2000年11月1日、著：早見裕司、画：丸藤広貴）
ルームメイトM（2） 井上涼子17歳・夏（2001年2月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
ルームメイトM（3） 井上涼子18歳・冬（2001年5月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
* ルームメイト2001（2001年7月1日、著：長坂れむ、画：丸藤広貴）
『ルームメイトW 〜ふたり〜』と『ルームメイトノベル 〜佐藤由香〜』のノベライズは各項を参照してください。
その他の関連商品
データム・ポリスターからは、ラジオ番組『電撃大賞』で放送されたドラマCDやサウンドトラック、主題歌などのCDが多数発売されています。2000年3月16日には、井上涼子3部作とファンディスク『涼子のおしゃべりルーム』を収録した豪華版『ROOMMATE〜井上涼子 COMPLETE BOX〜』が発売され、特典として井上涼子からの手書きの手紙が届く企画も実施されました。
脚注
データム・ポリスター
TARAKO FACTORY（たくま朋正）
PlayStation公式サイト ゲームアーカイブス ルームメイト～井上 涼子～
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