RPOロケットランチャー

RPO シュメーリロケットランチャー



RPO シュメーリロケットランチャー（ロシア語: РПО «Шмель»）」は、1970年代にソビエト連邦で開発された携帯式ロケットランチャーです。この兵器は、製造元によって火炎放射器の一種として分類されています。RPOは、個人が携行可能なロケットランチャーとして特別に設計されており、 特に建築物やその内部にいる敵に対する攻撃に適しています。

概要


RPOシュメーリは単発式で、折りたたみ式のトリガーグリップとフォアグリップを備えています。個人での運搬においては、2基を一組として背中に装着することができます。この構造により、携行者は他のサポートを必要とせず、迅速に RPOを取り出して発射することが可能です。RPOのロケット弾は、工場での生産時に特別なキャニスターに封入されており、発射後は使い捨てとして廃棄されます。また、ランチャー自体は、最大10年間の耐用年数があります。

弾頭の種類


RPO シリーズには、特に用途に応じた3種類の弾頭が用意されており、最後のアルファベットで具体的なタイプを区別しています。具体的には、以下の通りです。


これらの弾頭は、主に固定された敵兵や防御施設への攻撃を目的として設計されており、RPGシリーズとは異なり、対戦車用の成形炸薬弾は含まれていません。

実戦での使用


RPOシリーズは、アフガニスタンでの軍事行動で初めて実戦に投入され、特に山岳地帯の洞窟や住居に立てこもる敵勢力に対して使用されました。ソビエト連邦の崩壊後も、ロシア連邦軍によるチェチェン紛争において、独立派の兵士が籠城している建物の掃討に利用されました。特に、2004年に起きたベスラン学校占拠事件では、ロシアの特殊部隊が突入時に RPOを使用しています。

登場作品


RPOシュメーリロケットランチャーは、映画『コマンドーR』に登場し、主人公のイワンが敵アジトでの戦闘中に使用するシーンが描かれています。これにより、RPOの存在が一般に認知される機会が増えました。

関連項目



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